今回はcan / could / be abe to を使って、過去の能力などを表す方法についてお伝えします。
can を使った過去の出来事
(1) 能力や可能(過去に~できた)
1. Tom could play the piano when he was a child.
トムは子供の頃ピアノを弾くことができました。
2. Mary could not swim fast when she was a child.
メアリーは子供の頃、速く泳ぐことができませんでした。
3 . I was able to pass the test.
私はそのテストに合格することができました。
4. I could not pass the test.
I was not able to pass the test.
私はそのテストに合格することができませんでした。
こことても大事!
「特定のことが一度できた」という時には could を使うことはできません。
(一度できなかったというときには使えます。)
could は過去の一定期間身に備わっていた能力を表すため、ピアノが弾けた、速く走ることができた、などの文には使えますが、3.の文のように一度だけできたときには、使えません。その際は、ほぼ同じ意味の be able to などを用います。
なお、could には「可能性がある」という意味もあります。
I could pass the test. という文は「テストに合格する可能性がある」と解釈される可能性があります。
どんな時も
can (現在できる) → could (過去にできた)
とは限りません!!
応用編
(2) 強い疑問と否定
5. She cannot have called you.
✖ She could not call you.
彼女があなたに電話したはずがありません。
(強い否定の気持ちを表しています)
注) She could not call you. は「彼女はあなたに電話できなかった。」という意味で、「能力や可能」を表します。
過去の出来事に対する強い否定や疑問の気持ちを表すとき:
「can(not)+have+過去分詞」
または
「could (not)+have+過去分詞」
could(not) ~は can(not)~よりも確信度が低くなります。
詳しくはこちら↓を参考にしてください。
ここ大事!
表す意味によって、過去を表す際の形が変わります。
過去の一定期間身に備わっていた能力を表す時:
could (not)+動詞の原形
過去の出来事に対する強い否定や疑問の気持ちを表す時:
can/could (not)+have+過去分詞
(3) 時制の一致
主節(6.の文では I think) の動詞が過去形になると、従属節(6.の文では that she can speak Chinese) の動詞の時制もずれます。
(このようなSVが2つある文については、後日説明します)
6. I think that she can speak Chinese.
→ I thought that she could speak Chinese.
問題
次の文を英語で表しましょう。
1. トムは子供の頃ピアノを弾くことができました。
(~ when he was a child.)
2. メアリーは子供の頃、速く泳ぐことができませんでした。
( ~ when she was a child.)
3 . 私はそのテストに合格することができました。
4. 私はそのテストに合格することができませんでした。
5. 彼女があなたに電話したはずがありません。
助動詞は意味によって過去を表す形が変わるので、注意が必要です。
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こちら↓も参考にしてください。