代名詞には人称代名詞、指示代名詞、不定代名詞の3種類があります。今回は指示代名詞についてお伝えします。
指示代名詞とは人や物を指していうときや、前後の内容などを指す代名詞のことです。
1.人や物を指し示す場合(this、these、that、those)
thisは「これ」thatは「あれ」
という日本語にぴったりです。
this(複数はthese) は話者の近くの人や物を指していうときに使います。
1. This is Tom.
こちらはトムです。
ここ大事!
誰かを紹介するとき、
He is Tom.
のように言っていませんか?
人称代名詞の he は原則的に一度話題にのぼった男性を2回目以降に呼ぶときに使います。
「こちらはトムです」と紹介するときには heではなくthis が主語になることに注意しましょう。
2. This is my eraser.
これは私の消しゴムです。
3. Is this your pen? No, it is Mary's.
これはあなたのペンですか?
いいえ、それはメアリーのです。
ここ大事!
答えるときは、一度話題にのぼった名詞の代わりをする人称代名詞を使います。
物が一つなので this → it
that(複数はthose) は話者から離れている人や物を指していうときに使います。
4. What is that? It is a church.
あれは何ですか?
それは教会です。
ここ大事!
答えるときは、一度話題にのぼった名詞の代わりをする人称代名詞を使います。
物が一つなので that → it
5. Are those your children? Yes, they are.
向こうにいるのは(あれらは)あなたのお子さんですか?
はい、そうです。
ここ大事!
答えるときは、一度話題にのぼった名詞の代わりをする人称代名詞を使います。
3人称複数なので those → they
2. 今まで述べたことを指すthisやthat / これから述べることを指すthis
6. He did not like his job. This/That is why he quit.
彼は自分の仕事が好きではありませんでした。
こういうわけで/そういうわけで、彼は辞めたのです。
ここ大事!
This/That は前の文全体を指しています。
why の後に「結果」を表す内容が続きます。
7. Listen to this. Every beginning is hard.
これからいうことを聞いてください。
どんなことでも最初は難しいものなのです。
ここ大事!
thisは後ろの文全体を指しています。
3. 前出の語の代わりをする that/those
8. His behavior was that of a winner.
彼の振る舞いは勝利者のよう(振る舞い)でした。
ここ大事!
thatはbehaviorの代わりに使われています。
名詞が複数の場合はthoseが使われます。
4. 人々を表す those
9. Those present enjoyed themselves.
出席者は楽しく過ごしました。
ここ大事!
those presentは出席者という意味
enjoy oneself で楽しむという意味
主語と目的語が同一人物なので再帰代名詞が使われています。
問題
英語で言ってみましょう。
1. こちらはトムです。
2. これは私の消しゴムです。
3. これはあなたのペンですか?
いいえ、それはメアリーのです。
4. あれは何ですか?それは教会です。
5. 向こうにいるのは(あれらは)あなたのお子さんですか?
はい、そうです。
6. 彼は自分の仕事が好きではありませんでした。
こういうわけで/そういうわけで、彼は辞めたのです。
7. これからいうことを聞いてください。
どんなことでも最初は難しいものなのです。
8. 彼の振る舞い(behavior)は勝利者のよう(振る舞い)でした。
9. 出席者は楽しく過ごしました。(enjoyを使って)
代名詞にも色々な種類があります。それぞれの使い方を正しく理解しましょう。
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