「どこ?」「誰が?」「どうして?」などのように、具体的な情報を求める際に用いられるのが、疑問詞です。
疑問詞には、①疑問副詞、②疑問代名詞、③疑問形容詞の3種類があります。
今回は疑問代名詞 (who / whom / whose / what / which)のうち、主格の who / what /which を含む疑問文と、その答え方についてお伝えします。
疑問詞を含む疑問文の作り方
1.どの疑問詞も、文の最初にきます。
2.その後は基本的にYes/No疑問文と同じ語順です。
Yes/No疑問文についてはこちら↓を参考にしてください。
ここ大事!
「疑問代名詞」には、「主格」「目的格」「所有格」があります。
簡単にいうと、文の役割によって形が変わります。
代名詞の「格」については、こちら↓を参考にしてください。
(1)まずは、「肯定文」→「Yes/No 疑問文」→「疑問詞を含む疑問文の」順に考えてみましょう。
太字の部分を疑問詞を使って尋ねましょう。
1.
That lady is my aunt.
あちらの女性は私のおばです。
Q: Is that lady your aunt?
A: Yes, she is.
Q: あちらの女性はあたなのおばさんですか?
A: はい、そうです。
Q: Who is that lady?
A: She is my aunt.
Q: あちらの女性はどなたですか?
A: 私のおばです。
疑問詞 who (誰)を文頭におき、Yes / No 疑問文 (is that lady)が続きます。
your aunt が who に代わり、文頭に置かれます。
補語(C) にあたる「人」について尋ねるときに、主格の who を用います。
文の要素(S/ V/ O / C )については後日説明しますが、簡単にいうと、補語にあたる部分は主語の説明をしています。
「補語(C)」についてこちら↓も参考にしてください。
2.
This is a computer.
これはコンピューターです。
Q: Is this a computer?
A: Yes, it is.
Q: これはコンピューターですか?
A: はい、そうです。
Q: What is this?
A: It is a computer.
Q: これは何ですか?
A: コンピューターです。
疑問詞 what (何)を文頭におき、Yes / No 疑問文 (is this)が続きます。
a computer が what に代わり、文頭に置かれます。
補語(C) にあたる「物」について尋ねるときに、主格の what を用います。
3.
My favorite season is fall.
私が一番好きな季節は秋です。
注意!
favorite は「一番好きな」という意味です。
Q: Is your favorite season fall?
A: Yes, it is.
Q: あなたの一番好きな季節は秋ですか?
A: はい、そうです。
Q: Which is your favorite season?
A: It is fall.
Q: あなたが一番好きな季節はどれですか?
A: 秋です。
疑問詞 which (どれ、どちら)を文頭におき、Yes / No 疑問文 (is your favorite season)が続きます。
fall が which に代わり、文頭に置かれます。
補語(C) にあたる「物や人」について『限られた選択肢の中から』尋ねるときに、主格の which を用います。
注意
「どの季節が一番好きか」と尋ねる際は、以下のように、Lesson 9 Unit 6 で説明する疑問形容詞を使う表現がよく使われます。
Q: Which season do you like best?
A: I like spring best.
2) 「肯定文」→「疑問詞を含む疑問文」の順に考えてみましょう。
4.
That is a city hall.
あれは市役所です。
Q: What is that?
A: It is a city hall.
Q: あれは何ですか?
A: 市役所です。
5.
This is Ms. Tanaka.
こちらは田中さんです。
ここ大事!
人を紹介するときは、This is ~と言います。
こちら↓も参考にしてください。
Q: Who is this woman?
A: She is Ms. Tanaka.
Q: こちらの女性はどなたですか?
A: 田中さんです。
6.
My favorite subject is math.
私の一番好きな科目は数学です。
Q: Which【What】is your favorite subject?
A: It is math.
Q: あなたが一番好きな科目は何ですか?
A: 数学です。
注意 1
たくさん科目があると考えれば what 、限られていると考えれば which を用います。
(どちらも可)
注意 2
「どの科目が一番好きか」と尋ねる際は、以下のように、Lesson 9 Unit 6 で説明する疑問形容詞を使う表現がよく使われます。
Q: What subject do you like best?
A: I like math best.
まとめ
平叙文(肯定文と否定文)の補語(C) にあたる部分について尋ねる際は「主格の疑問代名詞 (who / what / which)」を使う。
人について尋ねる際は who
物について尋ねる際は what
2つ(人)、4つ(人)、5つ(人)など、限られた選択肢の中から「人や物」を尋ねる際は which
(3) 疑問詞を含む注意すべき表現
7.
Q: What is the population of the city?
A: It is around one million.
Q: その都市の人口はどのくらい(何人)ですか?
A: 約100万人です。
ここ大事!
population を尋ねる際は how many ではなく、what を使うことに注意しましょう。
人数ではなく規模を尋ねるためです。
なお、How large is the population of the city? ということもできます。
8.
Q: What is the price of this bag?
A: It is ¥10,000.
Q: このカバンの値段はいくらですか?
A: 1万円です。
ここ大事!
単語の組み合わせに注意しましょう!
How much is the price? という間違いがとても多いです。
priceを尋ねる際は how much ではなく what を使うことに注意しましょう。
price (値段) は何?と尋ねるためです。
How much is this bag? ということもできます。
つまり、「what と price 」を一緒に使い、「how much と bag などの具体的な物」を一緒に使います。
問題
英語でいってみましょう。
1.
Q: あちらの女性はどなたですか?
A: 私のおばです。
2.
Q: これは何ですか?
A: コンピューターです。
3.
Q: あなたが一番好きな季節はどれですか?
A: 秋です。
4.
Q: あれは何ですか?
A: 市役所です。
5.
Q: こちらの女性はどなたですか?
A: 田中さんです。
6.
Q: あなたが一番好きな科目は何ですか?
A: 数学です。
7.
Q: その都市の人口はどのくらい(何人)ですか?
A: 約100万人です。
8.
Q: このカバンの値段はいくらですか?
A: 1万円です。
疑問代名詞とその答え方について、正確に理解しておきましょう。
答える際によく用いる人称代名詞の主格については、こちら↓を参考にしてください。
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次の記事はこちら↓
こちら↓も参考にしてください。