「どこ?」「誰が?」「どうして?」などのように、具体的な情報を求める際に用いられるのが、疑問詞です。
疑問詞には、①疑問副詞、②疑問代名詞、③疑問形容詞の3種類があります。
今回は疑問代名詞 (who / whom / whose / what / which)のうち、目的格の who(m) / what /which を含む疑問文と、その答え方についてお伝えします。
平叙文(肯定文と否定文)の目的語(O) (動作の対象になる語)にあたる部分について尋ねる際は、「疑問代名詞の目的格 (who(m) / what / which)」を使います。
人について尋ねる際は who(m)
物について尋ねる際は what
2つ(人)、4つ(人)、5つ(人)など、限られた選択肢の中から「人や物」を尋ねる際は which
(1) 平叙文 → Yes / No 疑問文 → 疑問詞を含む疑問文 の順に考えてみましょう。
平叙文の太字の部分を、疑問詞を使って尋ねましょう。
1.
I met Tom' father yesterday.
私は昨日トムのお父さんに会いました。
Q: Did you meet Tom's father yesterday?
A: Yes, I did.
Q: あなたは昨日トムのお父さんに会いましたか?
A: はい、会いました。
Q: Who(m) did you meet yesterday?
A: I met Tom's father yesterday.
Q: あなたは昨日誰に会いましたか?
A: (私は)昨日トムのお父さんに会いました。
疑問詞の目的格 who(m) (誰に)を文頭におき、Yes / No 疑問文 (did you meet yesterday)が続きます。
Tom's father が who(m) に代わり、文頭に置かれます。
who の目的格の whom は堅い表現です。口語では(目的語でも)主格の who が用いられます。
2.
I went to Tokyo with Mary.
私はメアリーと一緒に東京へ行きました。
Q: Did you go to Tokyo with Mary?
A: Yes, I did.
Q: あなたはメアリーと一緒に東京へ行きましたか?
A: はい、そうです。
Q: Who(m) did you go to Tokyo with?
Q: With whom did you go to Tokyo?
A: I went to Tokyo with Mary.
Q: あなたは誰と東京へ行きましたか?
A: 私はメアリーと東京へ行きました。
疑問詞の目的格 who(m) (誰)を文頭におき、Yes / No 疑問文 (did you go to Tokyo with)が続きます。
Mary が who(m) に代わり、文頭に置かれます。
注意!
Who(m) ~ with? のように疑問詞と前置詞を離すことが多いようです。
ただし、堅い表現では With whom のように「前置詞+疑問詞」を文頭に置く事もあります。このように前置詞のすぐ後ろに疑問詞を続ける際は主格の who は使えず、目的格の whom を使うことにも注意しましょう。
3.
I bought a new watch.
私は新しい腕時計を買いました。
Q: Did you buy a new watch?
A: Yes, I did.
Q: あなたは新しい腕時計を買いましたか?
A: はい、買いました。
Q: What did you buy?
A: I bought a new watch.
Q: あなたは何を買いましたか?
A: (私は)新しい腕時計を買いました。
疑問詞の目的格 what (何を)を文頭におき、Yes / No 疑問文 (did you buy)が続きます。
a new watch が what に代わり、文頭に置かれます。
4.
(I had two choices. )
Tom recommended this plan.
(私は2つの選択肢がありました。)
トムはこの計画を勧めました。
Q: Did Tom recommend this plan?
A: Yes, he did.
Q: トムはこの計画を勧めましたか?
A: はい、そうです。
Q: Which did Tom recommend?
A: He recommended this plan.
Q: トムはどちらを勧めましたか?
A: 彼はこの計画を勧めました。
疑問詞の目的格 which (どちらを)を文頭におき、Yes / No 疑問文 (did Tom recommend)が続きます。
this plan が which に代わり、文頭に置かれます。
(2) 疑問詞を使った注意すべき表現
5.
Q: What do you do?
A: I am an engineer.
Q: あなたはどんなお仕事をされていますか?
A: エンジニアです。
この場合の do は「職業として~する」という意味です。
What do you do for a living? ということもあります。
6.
Q: What are you doing tonight?
A: I'll stay home and watch TV.
Q: あなたは今晩何をする予定ですか?
A: 私は家にいてテレビを見ます。
この場合の do は「~をする」という意味です。
7.
Q: What can I do for you?
A: I'm looking for a bag.
Q: (店員などが)何かご用ですか? / 何かお探しですか?
A: カバンを探しています。
この場合の do は「~をする」という意味です。
8.
Q: What is the weather like today?
A: It is cloudy.
Q: 今日の天気はどうですか?
A: くもりです。
How is the weather? ということもできます。
9.
Q: What is Tom like?
A: He is very kind.
Q: トムはどんな人ですか?
A: とても親切です。
what ~ like? は主語の性格や様子などを尋ねる時に使います。
問題
英語でいってみましょう。
1.
Q: あなたは昨日誰に会いましたか?
A: (私は)昨日トムのお父さんに会いました。
2.
Q: あなたは誰と東京へ行きましたか?
A: 私はメアリーと東京へ行きました。
3.
Q: あなたは何を買いましたか?
A: (私は)新しい腕時計を買いました。
4.
Q: トムはどちらを勧めましたか?
A: 彼はこの計画を勧めました。
5.
Q: どんなお仕事をされていますか?
A: エンジニアです。
6.
Q: あなたは今晩何をする予定ですか?
A: 私は家にいてテレビを見ます。
7.
Q: (店員などが)何かご用ですか? / 何かお探しですか?
A: カバンを探しています。
8.
Q: 今日の天気はどうですか?
A: くもりです。
9.
Q: トムはどんな人ですか?
A: とても親切です。
決まった言い方はそのまま覚えてしまいましょう。
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