「どこ?」「誰が?」「どうして?」などのように、具体的な情報を求める際に用いられるのが、疑問詞です。
疑問詞には、①疑問副詞、②疑問代名詞、③疑問形容詞の3種類があります。
今回は疑問形容詞 ( whose / what / which) を含む疑問文と、その答え方についてお伝えします。
後ろに名詞を伴って「誰の~」「どの」にあたる部分について尋ねる際は、「疑問形容詞」を使います。
注)形容詞: long のような形容詞は、 pen のような名詞を修飾します。(a long pen)
「誰の」のように持ち主について尋ねる際は whose
「どんな物/人」と尋ねる際は what
注)疑問代名詞の what (Lesson 9 Unit 4) は「物」だけですが、疑問形容詞の what は「人」についても使います。
2つ(人)、4つ(人)、5つ(人)など、限られた選択肢の中から「どちらの、どんな」と尋ねる際は which
(1) 平叙文 → Yes / No 疑問文 → 疑問詞を含む疑問文 の順に考えてみましょう。
平叙文の太字の部分を、疑問詞を使って尋ねましょう。
1.
This is my bag.
これは私のカバンです。
Q: Is this your bag?
A: Yes, it is.
Q: これはあなたのカバンですか?
A: はい、そうです。
Q: Whose bag is this?
A: It is mine.
Q: これは誰のカバンですか?
A: 私のです。
「疑問形容詞の whose (誰の)+名詞」を文頭におき、Yes / No 疑問文 (is this)が続きます。
your が whose に代わり、後ろに名詞を伴って文頭に置かれます。
答えるときは、所有代名詞を使います。
所有代名詞については、こちら↓を参考にしてください。
2.
Tom chose chocolate flavor of ice cream.
トムはチョコ味のアイスクリームを選びました。
Q: Did Tom choose chocolate flavor of ice cream?
A: Yes, he did.
Q: トムはチョコ味のアイスクリームを選びましたか?
A: はい、そうです。
Q: What flavor of ice cream did Tom choose?
A: He chose chocolate flavor.
Q: トムは何味のアイスクリームを選びましたか?
A: 彼はチョコ味を選びました。
「疑問形容詞の what (どの)+名詞」を文頭におき、Yes / No 疑問文 (did Tom choose)が続きます。
chocolate が what に代わり、後ろに名詞を伴って文頭に置かれます。
3.
I like math and science.
Q: Do you like math and science?
A: Yes, I do.
Q: あなたは数学と理科が好きですか?
A: はい、好きです。
Q: What subject do you like?
A: I like math and science.
Q: あなたはどの科目が好きですか?
A: 私は数学と理科が好きです。
「疑問形容詞の what (どの)+名詞」を文頭におき、Yes / No 疑問文 (do you like)が続きます。
math and science が what subject に代わり文頭に置かれます。
4.
Tom is talking about smart students.
トムは優秀な生徒について話しています。
Q: Is Tom talking about smart students?
A: Yes, he is.
Q: トムは優秀な生徒について話しているのですか?
A: はい、そうです。
Q: What students is Tom talking about?
A: He is talking about smart students.
Q: トムはどんな生徒について話しているのですか?
A: 彼は優秀な生徒について話しています。
「疑問形容詞の what (どの)+名詞」を文頭におき、Yes / No 疑問文 (is Tom talking about)が続きます。
smart が what に代わり、後ろに名詞を伴って文頭に置かれます。
注意
疑問代名詞の what は「物」だけですが、疑問形容詞の what は「人」についても使います。
5.
I usually go to bed at 11:00.
私はたいてい11時に寝ます。
Q: Do you usually go to bed at 11:00?
A: Yes, I do.
Q: あなたはたいてい11時に寝ますか?
A: はい、そうです。
Q: What time do you usually go to bed?
A: I usually go to bed at 11:00.
Q: あなたはたいてい何時に寝ますか?
A: 私はたいてい11時に寝ます。
「疑問形容詞の what (どの)+time」を文頭におき、Yes / No 疑問文 (do you usually go to bed)が続きます。
at 11:00 が what time に代わり文頭に置かれます。
注意!
このように時間を尋ねるときは、what time が副詞的に使われます。
つまり、副詞的に使われているため、前置詞の at は不要です。
(名詞として使われているなら at what time となるはずです。)
6.
I like spring best.
私は春が一番好きです。
Q: Do you like spring best?
A: Yes, I do.
Q: あなたは春が一番好きですか?
A: はい、そうです。
Q: Which season do you like best?
A: I like spring best.
Q: あなたはどの季節が一番好きですか?
A: 私は春が一番好きです。
「4シーズンのうち」のように選択肢が限定されているため、whatではなくwhichを用います。
「疑問形容詞の which (どの)+名詞」を文頭におき、Yes / No 疑問文 (do you like best)が続きます。
spring が which season に代わり文頭に置かれます。
問題
英語で言ってみましょう。
1.
Q: これは誰のカバンですか?
A: 私のです。
2.
Q: トムは何味のアイスクリームを選びましたか?
A: 彼はチョコ味を選びました。
3.
Q: あなたはどの科目が好きですか?
A: 私は数学と理科が好きです。
4.
Q: トムはどんな生徒について話しているのですか?
A: 彼は優秀な生徒について話しています。
5.
Q: あなたはたいてい何時に寝ますか?
A: 私はたいてい11時に寝ます。
6.
Q: あなたはどの季節が一番好きですか?
A: 私は春が一番好きです。
「疑問形容詞+名詞」を文頭において、色々なことを尋ねることができますね。
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