ゼロからやり直し英文法

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ゼロからやり直し英文法 |Lesson 3 名詞・冠詞 |Unit 4  不定冠詞と定冠詞

名詞の前につける a / an / the は「冠詞」と呼ばれています。日本語にはないので、使い方が難しいという声をよく聞きます。今回は冠詞についてお伝えします。

  

不定冠詞 (a / an)

いくつかある物や人の中から、(不特定の、つまりどれでもいいので)ひとつを取り出して可算名詞の単数の前におきます。

注)不特定の、「不可算名詞」や「可算名詞の複数形」の前に不定冠詞は不要です。

 

 

後ろの単語の最初の(✖綴り) が子音なら a

後ろの単語の最初の(✖綴り) が母音なら   an

注)an になるのは nと後ろの単語の母音が「連結」し、言いやすくなるため

 

例)

a chair / a cat / a pencil / a university

an orange / an actor / an hour (hは発音しない)

 

補足

連結とは前の単語の最後の子音と、後ろの単語の最初の母音が一緒になることです。

例)an orange 

× アン オレンジ

〇アレンジ

n o no

 

 

不定冠詞の意味

1. ひとつの

注)通常「ひとつの、一人の」のように訳出する必要はありません。

 

a book / an umbrella / a dog / a cat/ a chair (椅子)

 

 

2.「~につき」

once a month  一カ月に一回

 

 

無冠詞の場合

数えられる不特定の名詞の単数形の前でも、不定冠詞が不要な場合があります。

1.本来の目的を表すとき

go to school  通学する

go to bed   寝る

be in class    授業中

 

2.行為を表す場合(スポーツや食事など)

eat lunch   昼食を食べる

play tennis  テニスをする

 

3.交通手段や通信手段など

by car    車で

by email   メールで

 

 

定冠詞 (the)

「話者/筆者」も「聞き手/読者」もどの名詞のことを指しているのか分かる場合(共通認識がある場合)に、全ての名詞(可算名詞の単数、複数、不可算名詞)の前におきます。

 

the は和訳しない場合もあるし、「その」などと訳される場合もありますが、以下のような感覚で使われるようです。

 

「ほらあの」

「例の」

「この前、話した」

「何のことだかわかっていると思うけど」

「~といえば、これしかないけど」

 

具体的には以下のような場合に使われます。

1.前に話題にのぼった名詞の前

I have a cat.  The cat is missing. (行方不明)

 

2. 初めて話題にのぼる場合でも状況から特定できる場合

Please open the window.

窓を開けてください。

 

3. 唯一の物

Please look at the moon.

月を見てください。

(the sun / the earth / the universe / the sky など)

注)月の種類を表す場合は不定冠詞をつける (a full moonなど)

 

4.  修飾語で名詞を限定する場合

Go to the second floor.

2階へ行ってください。

 

5.  慣用的に使われる場合

play the piano.   ピアノを弾く

 

in the morning   午前中

 

 

6.  固有名詞につく場合

通常固有名詞に冠詞はつきませんが、the がつくこともあります。通名詞が使われている場合が多いようです。

 

the Pacific Ocean (太平洋)

the Golden Gate Bridge

注)通常「橋」の名前にthe はつかない

the New York Times

The United States

 

英語において冠詞はとても重要なので、使い方をしっかり確認しておきましょう。

 

前の記事はこちら↓

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