単語の意味や役割によって10のグループに分けられますが、文法上そのグループを品詞と呼びます。
今回は10の品詞の一つの副詞についてお伝えします。
副詞は、動詞、形容詞、他の副詞、文全体など色々な語句を修飾します。
副詞は通常単独で用いられ、前後に前置詞や形容詞などを伴うことはありません。
修飾語なので、副詞がなくても文が成り立つのも特徴のひとつです。
原則的に副詞は文尾に置かれますが、強調するときや対比するときには文頭に置かれることもあります。
副詞はさまざまな内容を表しますが、今回は程度を表す副詞についてお伝えします。
1. I almost forgot about it.
私はそれについて危うく忘れるところでした。
副詞の almost(危うく…、もう少しで…するところだ) が、動詞の forgot(原形forget: 忘れる) を修飾しています。
2. Almost all students in this school like the teacher.
この学校のほとんど(全て)の生徒がその先生のことが好きです。
副詞の almost(ほとんど) が、形容詞の all(全ての)を修飾しています。
注意
原則的に副詞は名詞を修飾できません。
✖ Almost students in this school …
形容詞の most(ほとんどの)は名詞を修飾できます。
○ Most students in this school …
3. He treated me badly.
私は彼からひどい扱いを受けました。
(彼は私をひどく扱いました。)
副詞の badly(ひどく) が、動詞の treated(原形treat: ~を扱う) を修飾しています。
4. Thank you very much.
どうもありがとうございます。
副詞の much(大いに) が、動詞の thank(~に感謝する) を修飾しています。
副詞の very(非常に) が、副詞の much(大いに) を修飾しています。
感謝の意を伝えるときはThank you …が一般的ですが、丁寧に伝えたいときは以下のように言うこともあります。
親切にしていただき、感謝いたします。
I thank you for your kindness.
I would like to thank you for your kindness.
5. I really like his music.
私は本当に彼の音楽が好きです。
副詞の really(本当に) が、動詞の like(~が好き) を修飾しています。
6. We badly need a new leader.
私たちは新しいリーダーを大いに必要としています。
副詞の badly(大変) が、動詞の need(~を必要とする) を修飾しています。
動詞の need や want と共に badly を用いて、very much と同じような意味を表すことがあります。
7. We hardly know him.
私たちは彼のことをほとんど知りません。
副詞の hardly(ほとんど~ない) が、動詞の know(~を知っている) を修飾しています。
注意
「know +人」はお互いに面識がある場合に使います。
話し手が一方的に知っている場合は、以下のように言います。
know about +人 その人の外面的なことについて知っている
know of +人 その人の存在について知っている。聞き知っている。
8. He is absolutely right.
絶対に彼の言う通りです。
(彼は絶対に正しいです。)
副詞の absolutely(絶対に) が、形容詞の right(正しい) を修飾しています。
9. I will completely accept the truth.
私は真実を完全に受け入れます。
副詞の completely(完全に) が、動詞の accept(~を受け入れる) を修飾しています。
10. He barely passed the exam.
彼はぎりぎりその試験に合格しました。
副詞の barely(かろうじて…する) が、動詞の passed(原形 pass: ~に合格する) を修飾しています。
問題
英語で言ってみましょう。
1. 私はそれについて危うく忘れるところでした。
2. この学校のほとんどの生徒が、その先生のことが好きです。
3. 私は、彼からひどい扱いを受けました。
4. どうもありがとうございます。
5. 私は、本当に彼の音楽が好きです。
6. 私たちは、新しいリーダーを大いに必要としています。
7. 私たちは、彼のことをほとんど知りません。
8. 絶対に彼の言う通りです。
9. 私は、真実を完全に受け入れます。
10. 彼は、ぎりぎりその試験に合格しました。
状況に合わせて副詞を使い分けられると、表現の幅が広がりますね。
前の記事はこちら↓
次の記事はこちら↓
こちら↓も参考にしてください。