接続詞には「等位接続詞」と「従位接続詞」の2種類があります。
今回は名詞節をつくる従位接続詞についてお伝えします。
まず従位接続詞について簡単に説明します。
従位接続詞は「節と節」を結びます。
「節」とは、S+Vを含む2語以上の固まりです。
従位接続詞は「主節」と「従属節」を結びます。
ここ大事!
主節と従属節は対等な関係ではありません。
主節はそれだけで意味を成しますが、従属節だけでは意味を成しません。
例)子供の頃は(従属節)、毎日外で遊んでいました(主節)。
従属節には役割によって名詞節、形容詞節、副詞節があります。
今回は名詞節をつくる従位接続詞についておつたえします。
名詞節は文の主語(S)、補語(C)、目的語(O)の役割をします。
品詞については、こちら↓を参考にしてください。www.keiko.work
(1) that「…ということ」
1. It is evident that I was wrong.
私が悪かったことは明らかです。
that I was wrong (私が悪かったこと) が文の主語ですが、形式主語と呼ばれる it を主語として用い、真主語と呼ばれる that S' + V' を後に置くのが一般的です。
*主語は「~は」「~が」に当たる言葉です。
これは、主語が長すぎて分かりにくくなるのを防ぐためです。
2. I know (that) Mary is Tom's sister.
私はメアリーはトムの姉だということを知っています。
(that) Mary is Tom's sister(メアリーはトムの姉だということ) が know の 目的語です。
*目的語(O) は「~を」「~に」に当たり、動作の対象になる語です。
この that はしばしば省略されます。
3. The fact is (that) he did not study abroad.
実は彼は留学しませんでした。
(that) he did not study abroad(彼は留学しなかったこと)が文の補語(C) です。
*補語(C) は主語(S) の説明をします。
この that はしばしば省略されます。
よろしければ、こちら↓も参考にしてください。
補足
名詞の後に that 節が続き、名詞の内容を説明することがあります。この that を同格のthat と呼びます。
例)We were surprised at the news that they got married.
私達は彼らが結婚したという知らせに驚きました。
★that 節が the news の内容を説明しています。
注意)
関係代名詞の that が導く節は主語や目的語などが欠けている不完全な文ですが、同格の that が導く節は何も欠けていない完全な文です。
こちら↓も参考にしてください。
(2) whether / if 「…かどうか」
4. It depends on the weather whether we will go out tomorrow.
明日私たちが出かけるかどうかは、天気次第です。
whether we will go out tomorrow (明日私たちが出かけるかどうか) が文の主語ですが、形式主語と呼ばれる it を主語として用い、真主語と呼ばれる whether S' + V' を後に置くのが一般的です。
*主語は「~は」「~が」に当たる言葉です。
これは、主語が長すぎて分かりにくくなるのを防ぐためです。
ここ大事!
whether も if も「…かどうか」という意味を表す接続詞ですが、文の主語(S)になるときは if は使えません。
5. The question is whether we can trust him.
問題は私たちが彼を信頼できるかどうかです。
whether we can trust him(私たちが彼を信頼できるかどうか) が文の補語(C) です。
*補語(C) は主語(S) の説明をします。
ここ大事!
whether も if も「…かどうか」という意味を表す接続詞ですが、文の補語(C)になるときは if は使えません。
6. I asked her whether〔if〕I could bring my kids.
私は彼女に子どもを連れて行ってもいいかどうか尋ねました。
whether〔if〕I could bring my kids(子どもを連れて行ってもいいかどうか) が ask の目的語(O) です。
*目的語(O) は「~を」「~に」に当たり、動作の対象になる語です。
ここ大事①
whether も if も「…かどうか」という意味を表す接続詞で、文の目的語(O)になるときは 両方使えます。
ここ大事②
I asked のように主節が過去形のとき、従属節も could のように過去形で表します。
これを「時制の一致」といいます。
こちら↓も参考にしてください。
問題
英語で言いましょう。
1. 私が悪かったことは明らかです。
2. 私はメアリーはトムの姉だということを知っています。
3. 実は彼は留学しませんでした。
4. 明日私たちが出かけるかどうかは、天気次第です。
5. 問題は私たちが彼を信頼できるかどうかです。
6. 私は彼女に子どもを連れて行ってもいいかどうか尋ねました。
最後に that と whether〔if〕の違いを確認しておきましょう。
日本語からもわかると思いますが、話者が真実だとわかって「…ということ」という場合は that を、真実かどうかわからず「…かどうか」という場合は whether〔if〕を使います。
それぞれの接続詞の使い方を正しく理解しておきましょう。
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