ゼロからやり直し英文法

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ゼロからやり直し英文法 |Lesson 25 複合関係詞 Unit 1 複合関係代名詞

今回は複合関係詞についてお伝えします。

 

複合関係詞は、関係詞に -ever がついた形で、先行詞なしで用います。

複合関係代名詞と複合関係副詞があります。

 

最初に複合関係代名詞と複合関係副詞の違いを理解したうえで、それぞれの使い方を確認しましょう。

 

 

複合関係詞の選択

複合関係詞は、関係詞と同じように複合関係詞節中の役割や意味によって選択します。

 

複合関係代名詞:

複合関係代名詞は接続詞と代名詞の働きを併せ持っています。

 

複合関係代名詞は複合関係詞が導く節の中での役割によって主格、目的格、所有格を使い分けます。

 

注)whoever と whomever について

複合関係代名詞が導く節の主語なら whoever、目的語ならwhomever を用いるのが原則ですが、文語以外は通例両方とも whoever が用いられます。

 

 

複合関係副詞:

複合関係副詞は接続詞と副詞の働きを併せ持っています。

 

複合関係副詞は複合関係詞が導く節の中で副詞の役割をします。

 

 

 

複合関係詞節の意味と品詞

複合関係代名詞:

1.「~ならどんなものでも」という意味で名詞節を導く

次の3種類:

whoever ~する人は誰でも

whichever  (特定された人物の中で)~するものはどれ[どちら]でも

whatever (不特定多数の中で) ~するものは何でも

 

★関係代名詞 what と同じように、先行詞を含む

 

注)複合関係形容詞:

whichever と whatever の直後に名詞を伴って形容詞的に使われることもあります。

この用法を複合関係形容詞と呼びます。

 

 

 

2.「~しようとも」という意味で、主張を強める働きをする副詞節を導く

次の3種類:

whoever 誰が[を]~しようとも

whichever   (特定された人物の中で) どれ[どちら]が[を]~しようとも

whatever (不特定多数の中で) 何が[を]~しようとも

 

注)複合関係形容詞:

whichever と whatever の直後に名詞を伴って形容詞的に使われることもあります。

この用法を複合関係形容詞と呼びます。

 

 

 

関係代名詞との比較:

★what 以外の関係代名詞は、先行詞を修飾する形容詞節を導く

 

 

 

複合関係副詞:

1.「~する時はいつでも[ところならどこでも]」という意味で、副詞節を導く

次の2種類:

whenever ~する時はいつでも

wherever ~するところならどこでも

 

 

2.「~しようとも」という意味で、主張を強める働きをする副詞節を導く

従位接続詞が導く節と同じように、この節の後にはコンマが用いられます。

主節が先でその後にこの節が続く場合、コンマが用いられないこともあります。

 

次の3種類:

whenever いつ~しようとも

wherever どこへ[で]~しようとも

however + 形容詞[副詞] どんなに~でも

 

 

関係副詞との比較:

★先行詞の後の関係副詞は、通例先行詞を修飾する形容詞節を導く

 

 

 

 

今回は複合関係代名詞の使い方について確認しましょう。

それぞれ次のように言い換えが可能です。

 

名詞節を導く複合関係代名詞:

~する人は誰でも

whoever = *anyone who ~ 

代名詞の*anyone は肯定文で「だれでも」という意味

 

~するものはどれ[どちら]でも

whichever = *any one(s)[**either one] that ~

*形容詞の any は肯定文で「どんな~でも」という意味

**形容詞の either は肯定文・否定文で「2者のうちどちらかの」という意味

 

~するものは何でも

whatever= *anythig that ~ 

*代名詞の anything は肯定文で「なんでも」という意味

 

 

副詞節を導く複合関係代名詞:

すべてno matter ~の表現の方が口語的

 

誰が[を]~しようとも

whoever = no matter who ~

 

どれ[どちら]が[を]~しようとも

whichever = no matter which ~

 

何が[を]~しようとも

whatever = no matter what ~

 

 

 

 

例文で使い方を確認しましょう。

1.  Whoever comes late will be punished.

 (= Anyone who comes late will be punished.)

遅れて来た人は誰でも罰せられます

 

★複合関係代名詞が導く節 ( Whoever comes late ) は文全体の主語

→この節は名詞節

 

★複合関係詞の直後に述語動詞が続いており、主語が欠けています。

→複合関係代名詞は複合関係代名詞が導く節の主語の役割

 

 

 

2.  Who(m)ever you ask, you will get the same answer.

 (= No matter who(m) you ask, you will get the same answer.)

誰に聞こうとあなたは同じ回答を得るでしょう。

 

★複合関係代名詞が導く節 ( Who(m)ever you ask ) がなくても主文 (you will get the same answer ) は成立する

→この節は副詞節

 

★複合関係詞の直後に「主語+他動詞」が続いており、目的語が欠けています。

→複合関係代名詞は複合関係代名詞が導く節の目的語の役割

 

 

 

3.  Here are two pens.  You can use whichever you like.

 (= You can take either one you like.)

ここにペンが2本あります。あなたはどちらでも好きな方を使えます。

 

★複合関係代名詞が導く節 ( whichever you like ) は文全体の目的語

→この節は名詞節

 

★複合関係詞の直後に「主語+他動詞」が続いており、目的語が欠けています。

→複合関係代名詞は複合関係代名詞が導く節の目的語の役割

 

 

 

4.  He is watching a soccer game. Whichever wins, I do not care.

 (= No matter which wins, I do not care.)

彼はサッカーの試合を見てみます。どちらが勝っても、私は気にしません。

 

★複合関係代名詞が導く節 ( Whichever wins ) がなくても主文 ( I do not care) は成立する

→この節は副詞節

 

★複合関係詞の直後に述語動詞が続いており、主語が欠けています。

→複合関係代名詞は複合関係代名詞が導く節の主語の役割

 

 

 

5.  Whatever you want is fine with me.

 (= Anything that you want is fine with me.)

(私は)あなたが欲しいものなら何でもいいです。

 

★複合関係代名詞が導く節 ( whatever you want ) は文全体の主語

→この節は名詞節

 

★複合関係詞の直後に「主語+他動詞」が続いており、目的語が欠けています。

→複合関係代名詞は複合関係代名詞が導く節の目的語の役割

 

 

 

6.  Whatever happens, do not lose hope.

 (= No matter what happens, do not lose hope.)

何が起こっても、希望を失わないで。

 

★複合関係代名詞が導く節 ( Whatever happens ) がなくても主文 ( do not lose hope) は成立する

→この節は副詞節

 

★複合関係詞の直後に述語動詞が続いており、主語が欠けています。

→複合関係代名詞は複合関係代名詞が導く節の主語の役割

 

 

 

複合関係形容詞

7.  You can choose whichever color you like.

 (= You can choose any color that you like.)

あなたはあなたが好きなど(ちら)の色でも選ぶことができます。

 

★複合関係代名詞が導く節 ( whichever color you like) は文全体の目的語

→この節は名詞節

 

★複合関係代名詞の後に名詞が続き形容詞的に用いられている。

 

★「複合関係代名詞+名詞」の直後に「主語+他動詞」が続いており、目的語が欠けています。

→「複合関係代名詞+名詞」は複合関係代名詞が導く節の目的語の役割

 

 

 

8.  Whatever decision you make, I will support you.

 (= No matter what decision you make, I will support you.)

あなたがどんな決定をしようと、私はあなたをサポートします。

 

 

★複合関係代名詞が導く節 ( Whatever decision you make ) がなくても主文 ( I will support you) は成立する

→この節は副詞節

 

★複合関係代名詞の後に名詞が続き形容詞的に用いられている。

 

★「複合関係代名詞+名詞」の直後に「主語+他動詞」が続いており、目的語が欠けています。

→「複合関係代名詞+名詞」は複合関係代名詞が導く節の目的語の役割

 

 

 

関係詞が分かりにくい場合、5文型が理解できていない可能性があります。

その場合は、まずは5文型を理解しておきましょう。

こちら↓を参考にしてください。

keikoringbasic.hatenablog.jp

 

 

問題

複合関係詞を使って英語で言いましょう。

1.  遅れて来た人は誰でも罰せられます。

 

2.  誰に聞こうとあなたは同じ回答を得るでしょう。

 

3.  ここにペンが2本あります。あなたはどちらでも好きな方を使えます。

 

4.  彼はサッカーの試合を見てみます。どちらが勝っても、私は気にしません。

 

5.  (私は)あなたが欲しいものなら何でもいいです。

 

6.  何が起こっても、希望を失わないで。

 

7.  あなたはあなたが好きなど(ちら)の色でも選ぶことができます。

 

8.  あなたがどんな決定をしようと、私はあなたをサポートします。

 

 

 

こちら↓も参考にしてください。

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