今回は5文型についてお伝えします。
英語は、語順がとても大切です。
日本語は助詞(て・に・を・は) で主語などの役割を判断することができるため、語順が違っても意味はほぼ同じです。
また状況から判断できるときは、主語や目的語を省略します。
例)私が後であなたに電話します。
1.主語の省略
後で電話します。
2.目的語の省略
後で私が電話します。
3.語順の変更
あなたに私が後で電話します。
英語の語順と文中の役割
ところが、英語には助詞に相当するものはなく、語順で文の役割を判断します。
その語順は5つの型に分けられます。
その5つの型を5文型と呼びます。
今回は5文型についてお伝えします。
語順によって、文中の役割が違うことについて確認しましょう。
次の2つの文中の you の役割を考えてみましょう。
① You are late.
あなたは遅刻ですよ。
you は文頭にあるため、主語だと分かります。
② I will call you later.
私が後であなたに電話します。
you は述語動詞 call の直後にあるため、目的語だと分かります。
代名詞の格
代名詞は通常役割によって形が違います。
例外的に you は主格と目的格が同じ形ですが、どの位置に置かれているかで役割を判断することができます。
代名詞の格については、こちら↓を参考にしてください。
文の要素
英語の文は主語(S)、述語動詞(V)、目的語(O)、補語(C)、の4つの要素で成り立っています。
それぞれの要素は文の中の役割を表します。
5文型
命令文や省略などの例外を除き、どの文も「主語+述語動詞」が含まれます。
それだけ(第1文型) なのか、その後でどの要素がどの語順で続くのか (第2~第5文型)によって5つの型に分けられます。
それぞれの文型で、文の要素が次のように使われます。
1. 第1文型 (SV)
2. 第2文型 (SVC)
3. 第3文型 (SVO)
4. 第4文型 (SVOO)
5. 第5文型 (SVOC)
それぞれの役割:
主語(S) 「~は」「~が」にあたる語
述語動詞(V) 「~だ」「~する」にあたる語
目的語(O) 動作などの対象になる語
補語(C) 主語(第2文型の場合)や、目的語(第5文型の場合)の説明をする語
それぞれの文の後に、修飾語と呼ばれる「副詞(句/節)」や「前置詞+名詞」などが続くこともあります。
副詞は Lesson 12、前置詞は Lesson 14を参考にしてください。
文の要素と品詞
それぞれの要素に使われる品詞は決まっています。
6. 主語(S) 名詞
7. 述語動詞(V) 動詞
8. 目的語(O) 名詞
9. 補語(C) 名詞、形容詞、特定の場合に限り動詞
品詞については、こちら↓を参考にしてください。
問題
(1) それぞれの文型の文の要素を言いましょう。
1. 第1文型
2. 第2文型
3. 第3文型
4. 第4文型
5. 第5文型
(2) それぞれの文の要素の品詞を言いましょう。
6. 主語
7. 述語動詞
8. 目的語
9. 補語
前の Lesson はこちら↓
次回から、例文と共にそれぞれの文型を確認します。
こちら↓も参考にしてください。