今回は現在完了形についてお伝えします。
現在完了形の説明の前に、現在形、過去形、未来形、現在進行形、過去進行形、未来進行形について確認しておきましょう。
なお、時制を考えるときには、その動詞が状態動詞か動作動詞かに注目しましょう。
状態動詞と動作動詞については、こちら↓を参考にしてください。
現在形
状態動詞:
現在を中心にした持続的な状態や性質
動作動詞:
現在を中心にした習慣や反復的動作
など
過去形
状態動詞:
過去のある一定期間の状態
動作動詞:
1.過去に~したという一度だけの動作や出来事
2.過去の習慣や反復的動作
未来形
状態動詞:
未来のある一定期間の状態
動作動詞:
未来に起こる動作や出来事
現在進行形
主に動作動詞:
今まさに行われている動作
など
過去進行形:
主に動作動詞:
過去のある時点に行われていた動作
など
未来進行形
主に動作動詞:
未来のある時点に進行中であるはずの動作
など
それでは、現在完了形についてお伝えします。
現在完了形
肯定文:〈S + have〔has〕+過去分詞 ….〉
疑問文:〈Have〔Has〕+ S + 過去分詞 … ?〉
否定文:〈S+have〔has〕not + 過去分詞 ….〉
ひとことで言うと、過去の出来事や事柄などが現在に何らかの影響を与えていること表します。
次の3つの用法に分けられます。
★状態動詞か動作動詞かにも注目しましょう。
注)日本人にとって理解しやすい順に紹介します。
1.継続 「今までずっと~だ」
主に状態動詞
一部の動作動詞
2.経験 「今までに~したことがある」
主に動作動詞
一部の状態動詞
3.完了・結果「今~したところだ」
動作動詞
今回は、「経験」についてお伝えします。
1. 動作動詞
1. Have you ever visited Paris?
あなたはパリを訪れたことがありますか。
2. I have never been abroad.
私は一度も海外へ行ったことがありません。
注意
「~へ行ったことがある」は have been が一般的ですが、have gone も使われます。
3. I have seen your father before.
私は以前あなのお父さんに会ったことがあります。
4. I have had such experiences many times.
私は何度もそのような経験をしてきました。
2.状態動詞
5. She has lived in Germany and France.
彼女はドイツとフランスに住んだことがあります。
注意
経験(住んだことがある) なのか、継続(ずっと住んでいる) なのかは、文意から判断しましょう。
「経験」と一緒に使われる語句:
once 一度
twice 二度
three times 三度
many times 何度も
before (肯定文で)以前に
ever (疑問文で)今までに
never (一度も~ない)
ここ大事
通常肯定文で「以前に」を表す際は before を使いますが、次のような場合は ever が使われます。
1.条件節で「いつか、一度でも」という意味で使われるとき
If you are ever in New York, do call me.
いつかニューヨークに来ることがあったら、是非私に電話してください。
(do は強調表現)
2. 最上級で「これまで…の中で」などの意味で使われるとき
6. This is the most beautiful sunset that I have ever seen.
これは、私がこれまでに見た中で一番きれいな夕焼けです。
before、ever、never の使い分けにも注意しましょう。
問題
英語で言いましょう。
1. あなたはパリを訪れたことがありますか。
2. 私は一度も海外へ行ったことがありません。
3. 私は以前あなのお父さんに会ったことがあります。
4. 私は何度もそのような経験をしてきました。
5. 彼女はドイツとフランスに住んだことがあります。
6. これは、私がこれまでに見た中で一番きれいな夕焼けです。
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