『文法』は言語全体のルールですが、特定の単語や語句にのみ当てはまるルールを『語法』と呼びます。
これまでの文法の Lesson で語法についても説明している場合もあります。
Lesson 34 では、特に注意が必要な名詞の語法についてお伝えします。
Unit 6 では使い分けに注意が必要な「仕事」と「気候・天気」を表す名詞についてお伝えします。
日本語訳はほぼ同じでも、英語では使い分ける単語があります。
意味を知っているだけでは十分とはいえません。どんな時に使うかにも注意しましょう。
例文で確認しましょう。
(1) 「仕事」を表す名詞
1. She has two part-time jobs.
彼女は2つのパートの仕事をしています。
★job(可算名詞) は口語的で,常勤の仕事から一時的な仕事まで広く使われる。具体的な一つの仕事を表す。
2. He is usually tired after work.
彼はたいてい仕事の後は疲れています。
★work(不可算名詞) は最も一般的な語で,広く仕事を表す。報酬を前提としないこともある。
3. Her profession is architecture.
彼女の職業は建築です。(彼女は建築家です。)
★profession は,医者,法律家,学者,教師,技師などの専門的な職業を表す。
その他の「仕事」を表す単語:
・business(可算・不可算名詞) 商売,事業,営業,職業,仕事
・calling[vocation](可算名詞) 教師や看護師などの(神から与えられたと感じる)天職
・career(可算名詞) 特別な訓練を要し,長期間従事する仕事
・labor(可算・不可算名詞) 肉体的、精神的につらい労働
・task(可算名詞) 義務として課せられた(しばしば厳しい)仕事・任務・作業
・assignment(可算名詞) 権限を持った立場の人から割り当てられた仕事・課題。assign(~を割り当てる) の派生語
・chore(可算名詞) 重要でない,決まりきった仕事・雑用
・employment(不可算名詞) 雇われて従事する仕事・職業・勤務。employ(~を雇う)の派生語
・occupation(可算・不可算名詞) やや改まった語で,公式な書類の「職業」を表す際によく用いられる
(2) 「気候・天気」を表す名詞
4. We have a mild climate here.
ここは気候が温暖です。
★climate(可算名詞) はある地域の長期間にわたる平均的気象
5. What will the weather be like tomorrow?
明日の天気はどうでしょう。
*〈what+be動詞+主語+like〉は「(主語)はどんな風ですか」と,人の性格や容姿について,物事の様子や性質について尋ねる表現
★weather(不可算名詞) はある時・ある地域の気象
問題
英語で言いましょう。
1. 彼女は2つのパートの仕事をしています。
2. 彼はたいてい仕事の後は疲れています。
3. 彼女の職業は建築です。(彼女は建築家です。)
4. ここは気候が温暖です。
5. 明日の天気はどうでしょう。
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