今回も前置詞についてお伝えします。
前置詞は名詞の前に置かれ、「前置詞+名詞」でひと固まりです。
動詞や形容詞と共に使われることもあります。
今回は2語以上がまとまって一つの前置詞の働きをする群前置詞についてお伝えします。
1. because of ~ 「~のために」という意味で、原因や理由を表します。
(owing to ~ / due to ~も同じ意味)
We had to change our plan because of opposition from local people.
私たちは、地元の人々の反対により、計画を変更しなければならなかった。
2. in spite of ~ 「~にもかかわらず」という意味。
(despite も同じ意味ですが、こちらの方がやや堅い表現です)
We carried out our plan in spite of opposition from local people.
私たちは、地元の人々の反対にもかかわらず、計画を実行しました。
比較
1. は「地元の人々は反対」だから「計画変更」という流れなので because of を使います。
2. は「地元の人々は反対」けれど「計画実行」という流れなので in spite of を使います。
3. thanks to ~ 「~のおかげで」という意味
I passed the examination thanks to his advice.
彼のアドバイスのおかげで、私は試験に合格しました。
4. according to ~ 「(人や情報源)によると」
There were three car accidents around here yesterday according to today's newspaper.
今日の新聞によると、昨日この辺りで3件の交通事故がありました。
5. regardless of ~「~に関係なく」
Anyone can apply, regardless of age or sex.
年齢や性別に関係なく、誰でも応募できます。
6. instead of ~ 「~の代わりに」
I will go there instead of my sister.
妹の代わりに私がそこへ行きます。
比較
I will go there without my sister.
私は妹を伴わずにそこに行きます。
instead of my sister は二者択一の場合を表します。
二人とも行くことは想定していません。
without my sister は二人で行くことも想定できますが、今回は妹を伴わないと言っています。
問題
英語で言ってみましょう。
1. 私たちは、地元の人々の反対により、計画を変更しなければならなかった。
2. 私たちは、地元の人々の反対にもかかわらず、計画を実行しました。
3. 彼のアドバイスのおかげで、私は試験に合格しました。
4. 今日の新聞によると、昨日この辺りで3件の交通事故がありました。
5. 年齢や性別に関係なく、誰でも応募できます。
6. 妹の代わりに私がそこへ行きます。
私は妹を伴わずにそこに行きます。
その他の群前置詞
as for ~ ~に関しては
in terms of ~ ~の観点から
contrary to ~ ~に反して
for fear of ~ ~を恐れて
in case of ~ ~の場合は
in addition to ~ ~に加えて
apart from ~ ~は別にして
but for ~ ~がなかったら
など
群前置詞は色々な文で使われています。
まずは、バラバラではなく、まとまって一つの意味を成していることに気づくことが必要です。
なるべく多くの群前置詞を覚えて使いこなしましょう。
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