今回は〈seem to ~〉の不定詞が表す「時」についてお伝えします。
まずは不定詞について確認しておきましょう。
不定詞とは:
「~詞」と呼ばれますが、単語の意味や役割によって分けられる10の品詞には含まれません。
動詞の働き方の一つで、文中で名詞、形容詞、副詞の役割をします。
このように品詞が一つに定まらないことから、不定詞と名付けられたともいわれています。
ここ大事!
不定詞は動詞の機能や性質も持っているため、次のような場合もあります。
1.目的語や補語、修飾語を後に続ける
2.文中の主語や目的語とは別に、不定詞の意味上の主語や目的語がある
3.進行形、受動態、完了形の形がある
〈seem to ~〉
今回は 〈seem to ~ 〉についてお伝えします。
「~と思われる」という意味で話者の判断や見方を表します。
〈It seems that ….〉の形に書き換えることができますが、不定詞を用いた形の方が多用されます。
不定詞が表す「時」
1. 〈to + 動詞の原形〉
述語動詞と同じ「時」を表します。
1. That man seems to know you.
= It seems that that man knows you.
あの男性は、あなたのことを知っているようです。
seems (~のようです)は 現在
to know (知っている) も 現在
2. She does not seem to know Tom.
= It does not seem that she knows Tom.
彼女はトムのことを知らないようです。
does not seem (~ではないようです) は 現在
to know (知っている) も 現在
3. She seemed ( to be ) sad.
= It seemed that she was sad.
彼女は悲しそうでした。
seemed (~のようでした) は 過去
to be (~です) も 過去
注意
to be はしばしば省略されます。
2. 〈to have + 過去分詞〉
述語動詞よりも前の「時」を表します。
4. She seems to have been sick.
= It seems that she was sick.
彼女は病気だったように見えます。
seems (~のようです) は 現在
to have been (~だった) は 過去
5. He seems to have lost his watch.
= It seems that he lost his watch.
彼は腕時計を紛失したようです。
seems (~のようです) は 現在
to have lost (~を紛失した) は 過去
6. He seemed to have been rich.
= It seemed that he had been rich.
彼は裕福だったようでした。
seemed (~のようでした) は 過去
to have been (~だった) は さらに過去(大過去)
問題
英語で言いましょう。
1. あの男性は、あなたのことを知っているようです。
2. 彼女はトムのことを知らないようです。
3. 彼女は悲しそうでした。
4. 彼女は病気だったように見えます。
5. 彼は腕時計を紛失したようです。
6. 彼は裕福だったようでした。
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