今回は不定詞の進行形と受動態についてお伝えします。
まずは不定詞について確認しておきましょう。
不定詞とは:
「~詞」と呼ばれますが、単語の意味や役割によって分けられる10の品詞には含まれません。
動詞の働き方の一つで、文中で名詞、形容詞、副詞の役割をします。
このように品詞が一つに定まらないことから、不定詞と名付けられたともいわれています。
ここ大事!
不定詞は動詞の機能や性質も持っているため、次のような場合もあります。
1.目的語や補語、修飾語を後に続ける
2.文中の主語や目的語とは別に、不定詞の意味上の主語や目的語がある
3.進行形、受動態、完了形の形がある
今回は不定詞の進行形と受動態についてお伝えします。
不定詞の進行形〈to be + ~ing〉
〈to be + ~ing〉は、進行中の動作の「時」が、述語動詞の「時」と同じことを表します。
主に〈seem[appear] to be + ~ing〉の形で使われます。
〈人+be動詞+ said + to be + ~ing〉の形で使われることもあります。
両方とも〈It seems[appears / is said] that ….〉の形に書き換えることができますが、不定詞を用いた形の方が多用されます。
1. Your mother seems to be waiting for you.
= It seems that your mother is waiting for you.
あなたのお母さんは、あなたのことを待っているようです。
補足
「ずっと~し続けている」という意味の完了進行形を不定詞で表すときは〈to have been + ~ing〉の形です。
1'. Your mother seems to have been waiting for you.
= It seems that your mother has been waiting for you.
あなたのお母さんは、ずっとあなたのことを待っているようです。
2. She did not seem to be enjoying the show.
= It did not seem that she was enjoying the show.
彼女はそのショーを楽しんでいないようでした。
3. She is said to be preparing for the party.
= It is said that she is preparing for the party.
彼女はパーティーの準備をしていると言われています。
不定詞の受動態〈to be + 過去分詞〉
不定詞の「意味上の主語」との関係を考えて、「能動」か「受動」かを判断します
4. He seems to be liked by my dog.
= It seems that he is liked by my dog.
彼は私の飼い犬に好かれているようです。
★ " he " が文の主語と to be liked の意味上の主語を兼ねています。
he は「好かれる」ので受動態で表されます。
5. I do not like to be talked about.
私のことを話題にされるのは好きではありません。
★ " I " が文の主語と to be talked about の意味上の主語を兼ねています。
" I " は「話される(話題にされる)」ので受動態で表されます。
★ talk about ~ の2語で「~のことを話す」という意味なので、前置詞の about を忘れないようにしましょう。
問題
英語で言いましょう。
1. あなたのお母さんは、あなたのことを待っているようです。
2. 彼女はそのショーを楽しんでいないようでした。
3. 彼女はパーティーの準備をしていると言われています。
4. 彼は私の飼い犬に好かれているようです。
5. 私のことを話題にされるのは好きではありません。
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