今回は〈be動詞+to不定詞〉の文についてお伝えします。
まずは不定詞について確認しておきましょう。
不定詞とは:
「~詞」と呼ばれますが、単語の意味や役割によって分けられる10の品詞には含まれません。
動詞の働き方の一つで、文中で名詞、形容詞、副詞の役割をします。
このように品詞が一つに定まらないことから、不定詞と名付けられたともいわれています。
ここ大事!
不定詞は動詞の機能や性質も持っているため、次のような場合もあります。
1.目的語や補語、修飾語を後に続ける
2.文中の主語や目的語とは別に、不定詞の意味上の主語や目的語がある
3.進行形、受動態、完了形の形がある
今回は〈be動詞+to不定詞〉についてお伝えします。
ここ大事!
■ 〈be動詞+to不定詞〉は助動詞と同じような働きをします。
やや形式ばった表現で次のように色々な意味があるため、どの意味で使われているかは文意で判断しましょう。
(1) (特に公式の)予定(~することになっている)
1. The president of the company is to visit Tokyo next year.
その会社の社長が、来年東京を訪問することになっています。
(2) 運命(~する運命にある)
2. He was never to see his father again.
彼は二度と父親に会うことはありませんでした。
(彼は二度と父親に会えない運命でした。)
(3) 義務、命令、禁止(~しなければならない、~してはならない)
命令的な意味が強い表現です。must / must not に言い換え可能。
3. You are to speak only English in class.
授業中は英語だけを話さなければいけません。
(4) 可能(~できる)
通例否定文で、to be found / to be seen / to be heard などと用いられます。
4. The watch was not to be found.
その腕時計は見つかりませんでした。
■ 時計は見つけるのではなく見つけられるので、受動態 (be動詞 +過去分詞) になっています。
(5) (主に条件節で)意志、願望(もし~するつもりなら)
5. If you are to catch the last train, you should hurry.
もし最終電車に間に合いたいのなら、急いだほうがよいですよ。
問題
英語で言いましょう。
1. その会社の社長が、来年東京を訪問することになっています。
2. 彼は二度と父親に会うことはありませんでした。
(彼は二度と父親に会えない運命でした。)
3. 授業中は英語だけを話さなければいけません。
4. その腕時計は見つかりませんでした。
5. もし最終電車に間に合いたいのなら、急いだほうがよいですよ。
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