ゼロからやり直し英文法

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ゼロからやり直し英文法 |Lesson 19 不定詞 Unit 7  SVO + 原形不定詞

今回は〈SVO+ 原形不定詞〉についてお伝えします。

 

まずは不定詞について確認しておきましょう。

不定詞とは:

「~詞」と呼ばれますが、単語の意味や役割によって分けられる10の品詞には含まれません。

 

動詞の働き方の一つで、文中で名詞、形容詞、副詞の役割をします。

 

このように品詞が一つに定まらないことから、不定詞と名付けられたともいわれています。

 

ここ大事!

不定詞は動詞の機能や性質も持っているため、次のような場合もあります。

1.目的語や補語、修飾語を後に続ける

 

2.文中の主語や目的語とは別に、不定詞の意味上の主語や目的語がある

 

3.進行形、受動態、完了形の形がある

 

 

原形不定詞:

通常不定詞は〈to + 動詞の原形〉の形ですが、to がつかず動詞の原形だけで使われる場合もあります。

 

それを原形不定と呼びます。

 

通常、略して「原形」と呼ばれています。

 

今回は〈SVO + 原形不定詞〉についてお伝えします。

 

 

〈SVO+ 原形不定詞〉:

1.

O が不定詞の*意味上の主語になり、「Oが~するのを…する」という意味で使われます。

 

*意味上の主語とは:

不定詞は動詞の性質を持っているため、その動作や状態の主語にあたる人やものがあります。

 

それらを、文の主語 ( S ) と区別して、意味上の主語と呼びます。

 

 

2.

この形で使われる述語動詞は限られており、(1)使役動詞、(2)知覚動詞、(3)help の3種類です。

 

 

(1) 使役動詞

「主語が…する」ではなく「目的語に…させる〔してもらう〕」などの意味を表す次のような動詞を使役動詞と呼びます。

 

代表的なのは、gethavemakelet、です。

 

使役動詞で「目的語に…させる」という意味を表す際は、 Lesson 19 Unit 6 で説明したような〈SVO + to 不定詞〉の形を使う動詞と、〈SVO + 原形不定詞〉の形を使う動詞があります。

 

get は前者、have、make、let は後者です。

 

get と have は意味が似ていますが、厳密には次のように使い分けます。

 

get +(O)+to不定

 (O)に…してもらう

はたらきかけ」や「説得」を表す

 

have+(O)+原形不定

 すべきことを (O)に…してもらう〔させる〕(業者や部下に頼む場合など)

結果」に関心がある

 

make と let は次のような意味です。

make + (O) + 原形不定

 強制的に…させる

 

let + (O) + 原形不定

 …するのを許可する

 

 

 

1.  He had his secretary book a flight.

 彼は秘書に飛行機を予約してもらいました。

 

2.  My mother made me do my homework before dinner.

 私の母は私に夕飯前に宿題をさせました。

 

3.  Let me ask your opinion.

 あなたの意見を聞かせてください。

 (私にあなたの意見を聞かせてください。)

 

 命令文なので主語はありません。

 

 

 

(2) 知覚動詞

see (見える)、hear (聞こえる)、feel (感じる)、smell (嗅ぐ)、 などの語感が関係する動作や行為を表す動詞を知覚動詞と呼びます。

 

知覚動詞は、SVOの後に現在分詞が続く場合もあります。

詳しくはこちら↓を参考にしてください。

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4.  I saw the girl enter the building.

 私はその女の子がそのビルに入るのを見ました。

 

5.  She heard someone call her name.

 彼女は誰かが彼女の名前を呼ぶのが聞こえました。

 

 

 

(3) help

 help +(O)+ 原形不定詞〔to不定詞〕

 …するのを手伝う

 

原形不定詞も to 不定詞も両方使いますが、口語では原形不定詞を使うことが多いです。

 

6.  Please help me (to) carry my desk.

 (私が)机を運ぶのを手伝ってください。

 

 命令文なので主語はありません。

 

 

応用編

受動態では、原形不定詞ではなく to 不定詞が使われるので注意しましょう。

2.  My mother made me do my homework before dinner.

 

→  I was made to do my homework before dinner (by my mother).

 

 

4.  I saw the girl enter the building.

 

→  The girl was seen to enter the building (by me).

 

 

5.  She heard someone call her name.

 

→  Someone was heard to call her name (by her).

 

 

注意!

使役動詞の have や let は受動態で使うことはできません。

 

see と hear 以外の知覚動詞は通例このような形をとりません。

 

 

問題

英語で言いましょう。

1.   彼は秘書に飛行機を予約してもらいました。

 

2.   私の母は私に夕飯前に宿題をさせました。

 

3.   あなたの意見を聞かせてください。

 

4.   私はその女の子がそのビルに入るのを見ました。

 

5.   彼女は誰かが彼女の名前を呼ぶのが聞こえました。

 

6.   (私が)机を運ぶのを手伝ってください。

 

 

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