英語では人や動物ではない無生物のものを主語にすることがあります。
すべての動詞が無生物を主語にできるわけではありません。
無生物が主語になる文は主に次の種類があります。
1.主語が~する (自動詞)
2.主語が何かに対して~する (他動詞)
Unit 2 では他動詞を用いて、「無生物主語が誰か[何か]に~する」というタイプの文についてお伝えします。
1. The map shows you how to get to the station.
その地図を見れば駅への行き方がわかります。
(直訳:その地図はあなたに駅への行き方を示します。)
★この show は他動詞で「地図、絵などが~を描く、表現する、示す」という意味。
★tell を使って「無生物主語が~であることがわかる」という意味を表すこともできます。
★次のような無生物主語がこれらの動詞とよく一緒に使われます。
experiment 実験
figure 図
table / chart 表
report 報告書
research 調査
result 結果
study 研究
など
2. The newspaper says that the number of foreign visitors to Kyoto is increasing.
新聞に、京都への外国人観光客の数が増えていると書いてあります。
(直訳:新聞は、京都への外国人観光客の数が増えていると述べています。)
★この say は他動詞で「新聞、書物などで・・・と述べている」という意味。
★次のような無生物主語がよく使われます。
letter 手紙
sign 標識
TV テレビ
3. A few minutes' walk will bring you here.
2、3分歩けばここに着くでしょう。
(直訳:2、3分の散歩があなたをここに連れて来るでしょう。)
★この bring は他動詞で「人をある場所に連れて来る、導く、来させる」という意味。
★take を使って「人をある場所に連れて行く、導く」という意味を表すこともできます。
4. This lane will lead you to the freeway .
この車線を行くと高速道路に入ります。
(直訳:この車線があなたを高速道路へ導くでしょう。)
★この lead は他動詞で「道やパイプなどが、ある方向、地点へ~を導く」という意味。
5. The news made us happy.
その知らせで私達は嬉しくなりました。
(直訳:その知らせは私達を幸せにしました。)
★この文は第5文型 (SVOC) です。
詳しくはこちら↓を参考にしてください。
★この make は他動詞で「~を…にする」という意味です。
★〈make + 目的語 + 動詞の原形〉の形も使われます。
詳しくはこちら↓を参考にしてください
6. The heavy rain caused floods.
豪雨で洪水になりました。
(直訳:豪雨は洪水を引き起こしました。)
★この cause は他動詞で「~に(主に良くないこと) を引き起こす」という意味です。
★次の動詞も使われます。
〈cost + 人 + 金額〉 人に(金額) を費やさせる
〈save + 人 + 困難など〉 人に困難や労力などを省かせる
7. The noise caused me to be annoyed.
私はその音にイライラしました。
(直訳:その音は私をイライラさせました。)
★〈cause + 目的語 + to 不定詞〉で「~に…させる」という意味です。
★〈force+ 目的語 + to 不定詞〉(~に…を(強制的に) させる) も使われます。
8. The Internet has enabled us to work at home.
インターネットのおかげで私達は自宅で仕事をすることができるようになりました。
(直訳:インターネットは私達が自宅で仕事をすることを可能にしました。)
★〈enable + 目的語 + to 不定詞〉で「~に…できるようにする」という意味です。
★〈allow+ 目的語 + to 不定詞〉(~に…することを許す) も使われます。
〈SVO+to 不定詞〉については、こちら↓を参考にしてください。
9. The news surprised us.
私達はその知らせに驚きました。
(直訳:その知らせは私達を驚かせました。)
★surprise は他動詞で「~を驚かせる」という意味です。
★次のような動詞も使われます。
amaze ~をひどく驚かせる
frighten ~を怖がらせる
interest ~に興味を持たせる
shock ~にショックを与える
please ~を喜ばせる
satisfy ~を満足させる
など
10. This song reminds me of my school days.
この歌を聞くと私は学生時代を思い出します。
(直訳:この歌は私に学生時代を思い出させます。)
★〈remind + 目的語 + of ~〉で「人などに~を思い出させる」という意味です。
★次の形も使われます。
〈prevent + 目的語 + from ~〉 人などが~(するの)を妨げる
〈prohibit + 目的語 + from ~〉 人などが~(するの)を禁じる
問題
英語で言いましょう。
1. その地図を見れば駅への行き方がわかります。
2. 新聞に、京都への外国人観光客の数が増えていると書いてあります。
3. 2、3分歩けばここに着くでしょう。
4. この車線を行くと高速道路に入ります。
5. その知らせで私達は嬉しくなりました。
6. 豪雨で洪水になりました。
7. 私はその音にイライラしました。
8. インターネットのおかげで私達は自宅で仕事をすることができるようになりました。
9. 私達はその知らせに驚きました。
10. この歌を聞くと私は学生時代を思い出します。
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