今回は能動態と受動態についてお伝えします。
まずは能動態と受動態の違いについて確認しましょう。
能動態：
「～する」という意味を表す動詞の形
動作をする人物が主語
受動態：
「～される」という意味を表す動詞の形
動作をされる人物が主語
能動態の目的語(O)が受動態の主語(S)になる。
主に〈be動詞＋過去分詞〉の形で表される
主語と時制によってbe動詞を変化させます。
１．能動態か受動態か
多くの文は能動態です。
受動態が好まれるのは、以下のような場合です。
１．動作主よりもそのときの状態や行為に重点を置く場合
比較
1. Tom broke the printer. (能動態）
トムがそのプリンターを壊しました。
「トムが壊した」という事実が印象に残る。
2. The printer was broken (by Tom). （受動態）
そのプリンターは (トムによって）壊されました。
「プリンターが壊れていた」という状態が印象に残る。
2. 動作主を言う必要がない場合
3. Japanese is spoken in Japan.
日本では日本語が話されています。
4. This building was built in 2000.
その建物は2000年に建てられました。
3. 話の流れから受動態が自然な場合
比較
5. (Tom did not look happy yesterday.)
A bee stung him. (能動態)
(トムは昨日楽しそうではありませんでした。）
蜂が彼を刺しました。
6. (Tom did not look happy yesterday.)
He was stung by a bee. (受動態)
(トムは昨日楽しそうではありませんでした。）
彼は蜂に刺されました。
話の流れから、5. よりも6. の方が自然。
5.のようにいきなり「蜂が…」と始められると、状況をつかみにくい。
ここ大事！
「旧情報→新情報」の方が話の流れがつかみやすい。
受動態が好ましい場合にだけ、受動態を使いましょう。
問題
英語で言ってみましょう。
1. トムがそのプリンターを壊しました。
2. そのプリンターは (トムによって）壊されました。
3. 日本では日本語が話されています。
4. その建物は2000年に建てられました。
5. 蜂が彼を刺しました。
6. 彼は蜂に刺されました。
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