今回は第4文型(能動態) の受動態についてお伝えします。
まずは能動態と受動態の違いについて確認しましょう。
能動態:
「~する」という意味を表す動詞の形
動作をする人物が主語
受動態:
「~される」という意味を表す動詞の形
動作をされる人物が主語
能動態の目的語(O)が受動態の主語(S)になる。
主に〈be動詞+過去分詞〉の形で表される
主語と時制によってbe動詞を変化させます。
ここ大事!
第4文型は目的語が「人」と「もの」の2つあるため、受動態は「人」を主語にする場合と、「もの」を主語にする場合の2種類ある。
ただし、「もの」を主語にすることはできても、「人」を主語にした受動態にできない動詞もある。
能動態の文
1. Tom's father gave Tom a bicycle.
トムのお父さんはトムに自転車を与えました。
受動態の文
2. Tom was given a bicycle (by his father).
トムは(彼の父親によって)自転車を与えられました。
敢えて言う必要がないときや、「与えられた」という事実を伝えたいときは、受動態では動作主 は省略される。
能動態の目的語の Tom(人) が受動態の主語になり、もう一つの目的語の a bicycle(もの) は述語動詞の直後に置かれる。
3. A bicycle was given to Tom (by his father).
自転車が(彼の父親によって)トムに与えられました。
敢えて言う必要がないときや、「与えられた」という事実を伝えたいときは、受動態では動作主 は省略される。
能動態の目的語の a bicycle(もの) が受動態の主語になり、もう一つの目的語のTom(人) は前置詞を伴って述語動詞の後に置かれる。
その際、ほとんどの場合、前置詞には to または for が使われる。
どちらを使うかは、動詞によって違います。
1.to を使う動詞 (方向を表し、対象者がいないと、その行為ができない動詞に多い)
lend / give / tell / show / send / teach など
2.for を使う動詞 (~のためにという意味があり、対象者がいなくても、その行為ができる動詞に多い)
buy / make / cook / find / choose / get など
第4文型から第3文型に変更する際、to を使う動詞と for を使う動詞の区別と同じです。こちら↓も参考にしてください。
能動態の文
4. Mary made me a cake.
メアリーは私にケーキを作ってくれました。
受動態の文
5. A cake was made for me (by Mary).
ケーキが(メアリーによって)私のために作られました。
敢えて言う必要がないときや、「作られた」という事実を伝えたいときは、受動態では動作主 は省略される。
能動態の目的語の a cake (もの) が受動態の主語になり、もう一つの目的語の me(人) は前置詞を伴って述語動詞の後に置かれる。
ここ大事!
5. のように、前置詞に for を使う動詞を使った能動態の文を受動態にするとき、「もの」を主語にすることは可能だが、「人」を主語にすることはできない。
例)✖ I was made a cake by Mary.
buy だけは「人」を主語にした受動態も可能。
ただし、実際にはあまり使われないようです。
問題
英語で言いましょう。
1. トムのお父さんはトムに自転車を与えました。
2. トムは(彼の父親によって)自転車を与えられました。
3. 自転車が(彼の父親によって)トムに与えられました。
4. メアリーは私にケーキを作ってくれました。
5. ケーキが(メアリーによって)私のために作られました。
機械的に能動態から受動態に変えるのではなく、適切な場合にのみ受動態を使いましょう。
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