今回は動名詞が表す時についてお伝えします。
まずは動名詞について確認しておきましょう。
動名詞〈動詞の原形 + ~ing〉とは:
■ 「~詞」と呼ばれますが、単語の意味や役割によって分けられる10の品詞には含まれません。
■ 動詞の働き方の一つで、動詞が名詞に変化したもので、「~すること」という意味を表します。
文中で、主語、補語、目的語として使われます。
■ 不定詞の名詞的用法と共通点が多いですが、異なる点もあります。
詳しくはLesson 21 で説明いたします。
ここ大事!
動名詞は動詞の機能や性質も持っているため、次のような場合もあります。
1.目的語や補語、修飾語を後に続ける
2.文中の主語や目的語とは別に、動名詞の意味上の主語や目的語がある
3.受動態、完了形の形がある
動名詞が表す「時」
1. 〈動詞の原形+~ing〉
述語動詞より「後の時」と「同じ時」を表します。
1. I am looking forward to meeting you.
(私は)あなたにお会いできるのを楽しみにしています。
★述語動詞の am (~です)は 現在
★meeting (会う) は 未来
2. She is proud of working with her father.
彼女は父親と一緒に働くことを誇りに思っています。
★述語動詞の is (~です)は 現在
★working (働く) も 現在
3. She was proud of working with her father.
彼女は父親と一緒に働くことを誇りに思っていました。
★述語動詞の was (~でした)は 過去
★working (働く) も 過去
2. 〈having + 過去分詞〉
述語動詞よりも「前の時」を表します。
4. She is proud of having worked with her father.
彼女は父親と一緒に働いたことを誇りに思っています。
★述語動詞の is (~です)は 現在
★having worked (働く) は 過去
注意
〈having+過去分詞〉が「述語動詞より前の時」ではなく、「現在完了の継続」を表すこともあります。
4'. She is proud of having worked with her father for a year.
彼女は父親と1年間一緒に働いてきたことを誇りに思っています。
★述語動詞の is (~です)は 現在
★having worked (働く) は 過去~現在
5. She was proud of having worked with her father.
彼女は父親と一緒に働いたことを誇りに思っていました。
★述語動詞の was (~でした)は 過去
★having worked (働く) は 大過去(過去より前の時)
まとめ
1. 〈動詞の原形+~ing〉
述語動詞より「後の時」と「同じ時」を表します。
2. 〈having + 過去分詞〉
述語動詞よりも「前の時」を表します。
問題
英語で言いましょう。
1. (私は)あなたにお会いできるのを楽しみにしています。
2. 彼女は父親と一緒に働くことを誇りに思っています。
3. 彼女は父親と一緒に働くことを誇りに思っていました。
4. 彼女は父親と一緒に働いたことを誇りに思っています。
5. 彼女は父親と一緒に働いたことを誇りに思っていました。
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