ゼロからやり直し英文法

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ゼロからやり直し英文法 |Lesson 23 関係詞(1) Unit 3  関係代名詞 目的格 | 前置詞の目的語

今回も関係代名詞の目的格についてお伝えします。

 

関係詞には関係代名詞と関係副詞があります。

 

最初に関係代名詞と関係副詞の違いを理解したうえで、個々の使い方を確認しましょう。

 

まずは、関係詞関係代名詞関係副詞とは何かを確認しましょう。

 

(1)関係詞

関係詞には、関係代名詞と関係副詞があります。

 

関係詞は等位接続詞 の役割を持っているため直前の*名詞(先行詞と呼ばれる)と、直後の節(関係詞節と呼ばれる)をつなぐことができます。

*先行詞が名詞一語ではなく、句や節のこともあります(Lesson 23 Unit 9)。

 

★関係詞節は「黄色いセーターを着た少年~の…(名詞)」のように、後ろから名詞に説明を加えるときに使われます。

 

関係詞節は名詞を修飾するため、形容詞節と考えることができます。

 

等位接続詞について:

「語と語」「句と句」「節と節」などを対等な関係で結びます。

and / but / or などがあります。

 

等位接続詞についてはこちら↓を参考にしてください。

keikoringbasic.hatenablog.jp

 

 

(2)関係代名詞

関係代名詞は等位接続詞と代名詞の働きを併せ持っています。

 

関係代名詞は関係詞節の中での役割によって主格、目的格、所有格を使い分けます。

 

代名詞について:

名詞の代わりに使われ、主語、目的語、補語などの文の要素になります

「代名詞の所有格+名詞」が文の主語、目的語、補語などの文の要素になります

 

代名詞についてはこちら↓を参考にしてください。

keikoringbasic.hatenablog.jp

 

 

 

(3)関係副詞

関係副詞は等位接続詞と副詞の働きを併せ持っています。

 

関係副詞は関係詞節の中で副詞の役割をします。

 

関係副詞は where、when、why、how の4種類で、先行詞によって使い分けます。

 

副詞について:

動詞、形容詞、副詞、文全体などを修飾します。

修飾語として使われ、文の要素にはなりません

つまり、副詞がなくても文は成立します

 

副詞についてはこちら↓を参考にしてください。

keikoringbasic.hatenablog.jp

 

 

 

関係詞を選ぶ際の考え方

2つの節があるとき

2つの節があるときは、接続詞が必要。

接続詞の役割を持つ関係詞も選択可能。

 

 

関係代名詞+不完全な文

関係代名詞の後には、主語や目的語が欠けた不完全な文が続いています

(関係詞節全体で完全な文となる)

 

関係代名詞は欠けている要素を補います

主語が欠けていれば主格。

目的語が欠けていれば目的格。(目的格は省略可能)

「所有格+名詞」の所有格が欠けていれば所有格。

「所有格+名詞」は関係詞節の主語や目的語として使われます。

 

関係代名詞の格:

代名詞と同じように、関係代名詞にも格があります。

 

先行詞(関係詞節が修飾する名詞など)によって次のように使い分けます。

人 ― 主格(Lesson 23 Unit 1):who / that(Lesson 23 Unit 4) 

*関係詞節中の動詞は、先行詞の人称と数に一致させます。

 

人 ー 目的格(Lesson 23 Unit 2 & 3):*who(m) /  that(Lesson 23 Unit 4)

口語では目的格にwhoも使われます

 

人以外 ー 主格(Lesson 23 Unit 1):which / that(Lesson 23 Unit 4) 

 

人以外 ー 目的格(Lesson 23 Unit 2 & 3)which / that(Lesson 23 Unit 4)  

 

人でも人以外でも ー  所有格(Lesson 23 Unit 5):whose

 

★関係代名詞の what (Lesson 23 Unit 7) は先行詞を含んでいます。

その他の関係詞節は原則的に先行詞を修飾する形容詞の役割をしますが、what を含む関係詞節は「~すること・もの」という意味で、名詞の役割をします。

 

what は関係詞節の、主語、補語、目的語として使われます。

 

 

3.関係副詞+完全な文

関係副詞の後には、必要な文の要素が全てそろっている完全な文が続いています

 

先行詞によって次のように使い分けます。

場所を表す語 ―  where(Lesson 24 Unit 1)

 

時を表す語 ―  when(Lesson 24 Unit 2)

 

reason(s) ―  why(Lesson 24 Unit 3) *どちらかだけを使うことも多い。

 

なし ― how(Lesson 24 Unit 4) *方法を表す。how の代わりに the way を使うこともある

 

 

4. コンマなしの限定用法とコンマありの非限定用法(Lesson 23 Unit 8 & Lesson 24 Unit 5)

限定用法:

「~の男性」「~のレストラン」のように、たくさんの男性やレストランの中から先行詞を限定する場合はコンマなし

 

 

非限定用法:

限定するのではなく、補足情報として関係詞節を続ける場合は関係詞の前にコンマが必要

 

先行詞が特定の人やものの時には、既に限定されているため、限定用法ではなくコンマをつけた非限定用法で表します。

 

2つの違い:

限定用法非限定用法は、他にもいる[ある]のかその人[それ]しか(い)ないのかが違います。

 

★他にもいる[ある]中で、「関係詞節で説明されている特徴を持つ~」と限定するのなら限定用法(コンマなし)、一人[ひとる]しか(い)ない人や事柄を補足的に説明するのなら非限定用法(コンマあり)です。

 

 

 

 

それでは、実際にどのように関係詞を選択するかを確認しましょう。

1.  An American boy ( whom ) I talked about is going to visit Japan next year.

 (≒ An American boy is going to visit Japan next year and I talked about him.)

私が(その人について)話したアメリカ人の少年は来年日本を訪問することになっています

 

★関係詞の直後に〈S+V〉が続いていますが、「talk (自動詞)+ about (前置詞)」の後の目的語が欠けています。

→関係代名詞は前置詞の目的語の役割

 

★本来前置詞の目的語は前置詞の後に続きますが、関係代名詞は関係詞節の先頭に置かれます。

 (〈SV+前置詞+目的語〉ではなく、〈目的語+SV+前置詞〉の語順になります。)

 

★先行詞 an American boy は「人」

→関係代名詞は「人」を表す目的格の whom が使われます。

 口語では who を使うこともあります。

 that を使うこともできますが、人が主語の場合は who(m) が好まれます。

 

★目的格は省略可能です。

 

★関係詞節[whom I talked about] が、直前の an American boy(=先行詞)の説明をし、どんな少年か限定しています。

 

〈前置詞+関係代名詞〉の語順

特に口語では、関係代名詞と前置詞を離すのが一般的ですが、文語では〈前置詞+関係代名詞の目的格〉を関係詞節の先頭に置くことがあります。

 

An American boy about whom I talked is going to visit Japan next year.

 

★この語順のときには、関係代名詞は省略できません。また、that も who も使えません。

 

 

2.  This is a device ( which[that] ) he opened the box with.

 (≒ This is a device and he opened the box with it.)

これは彼が(それを使って)その箱を開けた道具です

 

★関係詞の直後に〈S+V+O〉が続いていますが、前置詞 with の後の目的語が欠けています。

→関係代名詞は前置詞の目的語の役割

 

★本来前置詞の目的語は前置詞の後に続きますが、関係代名詞は関係詞節の先頭に置かれます。

 (〈SVO+前置詞+(前置詞の)目的語〉ではなく、〈(前置詞の)目的語+SVO+前置詞〉の語順になります。)

 

★先行詞 a device は「人以外」

→関係代名詞は「人以外」を表す目的格の which が使われます。

 that を使うこともできます。

 

★目的格は省略可能です。

 

★関係詞節[which he opened the box with] が、直前の a device (=先行詞)の説明をし、どんな道具か限定しています。

 

〈前置詞+関係代名詞〉の語順

特に口語では、関係代名詞と前置詞を離すのが一般的ですが、文語では〈前置詞+関係代名詞の目的格〉を関係詞節の先頭に置くことがあります。

 

This is a device with which he opened the box.

 

★この語順のときには、関係代名詞は省略できません。また、that は使えません。

 

 

3.  This is a man  ( whom ) I used to work with.

 (≒ This is a man and I used to work with him.)

こちらは私が昔一緒に働いていた男性です。

 

★関係詞の直後に〈S+V〉が続いていますが、「work (自動詞)+ with (前置詞)」の後の目的語が欠けています。

→関係代名詞は前置詞の目的語の役割

 

★本来前置詞の目的語は前置詞の後に続きますが、関係代名詞は関係詞節の先頭に置かれます。

 (〈SV+前置詞+目的語〉ではなく、〈目的語+SV+前置詞〉の順になります。)

 

★先行詞 a man は「人」

→関係代名詞は「人」を表す目的格の whom が使われます。

 口語では who を使うこともあります。

 that を使うこともできますが、人が主語の場合は who(m) が好まれます。

 

★目的格は省略可能です。

 

★関係詞節[whom I used to work with] が、直前の a man (=先行詞)の説明をし、どんな人か限定しています。

 

〈前置詞+関係代名詞〉の語順

特に口語では、関係代名詞と前置詞を離すのが一般的ですが、文語では〈前置詞+関係代名詞の目的格〉を関係詞節の先頭に置くことがあります。

 

This is a man  with whom I used to work.

★この語順のときには、関係代名詞は省略できません。また、that も who も使えません。

 

 

 

関係詞が分かりにくい場合、5文型が理解できていない可能性があります。

その場合は、まずは5文型を理解しておきましょう。

 

こちら↓を参考にしてください。

keikoringbasic.hatenablog.jp

 

 

問題

関係詞を使って英語で言いましょう。

1.  私が(その人について)話したアメリカ人の少年は来年日本を訪問することになっています。

 

2.  これは彼が(それを使って)その箱を開けた道具です。

 

3.  こちらは私が昔一緒に働いていた男性です。

 

 

 

こちら↓も参考にしてください。

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