接続詞には「等位接続詞」と「従位接続詞」の2種類があります。
今回は理由や原因を表す従位接続詞についてお伝えします。
まず従位接続詞について簡単に説明します。
従位接続詞は「主節」と「従属節」を結びます。
「節」とは、S+Vを含む2語以上の固まりです。
ここ大事!
主節と従属節は対等な関係ではありません。
主節はそれだけで意味を成しますが、従属節だけでは意味を成しません。
例)子供の頃は(従属節)、毎日外で遊んでいました(主節)。
従属節には役割によって名詞節、形容詞節、副詞節があります。
今回は理由や原因を表す従位接続詞 についておつたえします。
これらの接続詞が導く節は副詞節で、この節がなくても文が成り立ちます。
品詞については、こちら↓を参考にしてください。www.keiko.work
(1) because「(新情報として)…なので」
1. I was absent yesterday because I had a fever.
熱があったので、昨日は休みました。
because の後に理由を表す節が続きます。
ここ大事!
原因や理由を新しい情報として伝えるときに becauseを使います。
英語では、相手にとって新しい情報や大切な情報を後で述べる傾向があるため、because節は通常文の後半に置きます。
ただし、結果を強調したいときは、beause節を文頭に置きます。
例)Because I had a fever, I was absent yesterday.
コンマについて
なお、「接続詞+節」が前半にくるときは、どこが節の最後かがわかるように「, (コンマ)」が必要ですが、後半にくるときは必要ありません。
Because I had a fever, I was absent yesterday.
I was absent yesterday because I had a fever.
比較
接続詞の後にどのような内容が続くかに注意しましょう。
because + 理由
I was absent yesterday because I had a fever.
熱があったので(理由)、昨日は休みました(結果)。
so + 結果
I had a fever, so I was absent yesterday .
熱があったので(理由)、昨日は休みました(結果)。
so については、Unit 1 を参考にしてください。
(2) since「(既知情報として)…なので」
2. Since the typhoon is coming, you should stay home tommorow.
(ご存知のように)台風が来ているので、明日は家にいる方がいいですよ。
ここ大事!
since はbecause よりも理由を表す意味が弱く、相手も既に知っている原因や理由を伝えるときに使います。
since節は通常文の前半に置きます。
(3) as「…なので」
3. As he did not answer the phone, I left a message on his answering machine.
彼が電話に出なかったので、留守番電話にメッセージを残しました。
(状況によっては because / since も使います。)
ここ大事!
as は since よりも理由を表す意味が弱く、この意味で as が使われることは多くありません。
as には色々な意味があるため、意味があいまいになりがちです。
はっきりと理由を表したい場合は通常 because や since が用いられます。
なお、日本語では内容を述べたあとで「… なので」といいますが、英語では「because …」のように接続詞がその節の先頭に来ることに注意しましょう。
○ Since the typhoon is coming, you should stay home tommorow.
× The typhoon is coming since you should stay home tomorrow.
問題
英語で言ってみましょう。
1. 熱があったので、昨日は休みました。
2. (ご存知のように)台風が来ているので、明日は家にいる方がいいですよ。
3. 彼が電話に出なかったので、留守番電話にメッセージを残しました。
理由を表すときに使われる because / since / as を正しく使い分けましょう。
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