接続詞には「等位接続詞」と「従位接続詞」の2種類があります。
今回は「…だけど」という意味を表す従位接続詞についてお伝えします。
まず従位接続詞について簡単に説明します。
従位接続詞は「主節」と「従属節」を結びます。
「節」とは、S+Vを含む2語以上の固まりです。
ここ大事!
主節と従属節は対等な関係ではありません。
主節はそれだけで意味を成しますが、従属節だけでは意味を成しません。
例)子供の頃は(従属節)、毎日外で遊んでいました(主節)。
従属節には役割によって名詞節、形容詞節、副詞節があります。
今回は「…だけど」という意味を表す従位接続詞 についてお伝えします。
これらの接続詞が導く節は副詞節で、この節がなくても文が成り立ちます。
品詞については、こちら↓を参考にしてください。www.keiko.work
(1) (al)though「…だけど」
1. I went to school yesterday, though I had a fever.
熱があったけれど、私は昨日学校へ行きました。
比較
though と although はほぼ同じような意味ですが、以下の違いがあります。
1.although の方がやや堅い表現
2.文頭で使われれる場合は、although が好まれます。
3.though には副詞の用法もありますが、although にはありません。
例)It will not snow tomorrow. It will be very cold, though.
明日雪は降らないでしょう。とても寒くなるでしょうけど。
副詞の though がなくても、文が成り立ちます。
コンマについて
「接続詞+節」が前半にくるときは、どこが節の最後かがわかるように「, (コンマ)」が必要です。
通常接続詞がその節の先頭だとわかるため、文の後半にくるときはコンマは必要ありませんが、(al)though の節は後半に置かれるときも、通常コンマが用いられます。
(Al)though I had a fever, I went to school yesterday.
I went to school yesterday, (al)though I had a fever.
比較①
because との違いに注意しましょう。
結果によって because と (al)though を使い分けます。
because の後も (al)thoughの後も原因を表す内容が続きますが、予測通りの結果になるときにはbecauseを、予測とは違う結果になる時には(al)though を使います。
★because 「…なので」 予測通りの結果になる
I was absent yesterday because I had a fever.
熱があったので、昨日は休みました。(予測通りの結果)
★(al)thoughecause 「…だけど」 予測とは違う結果になるとき
I went to school yesterday, (al)though I had a fever.
熱があったけど、昨日学校へ行きました。(予測とは違う結果)
比較②
but との違いに注意しましょう。
それぞれの節が導く内容が異なります。
but は結果を表す内容を、(al)though は原因を表す内容を導きます。
★but 「だけど…」
I had a fever yesterday, but I went to school.
昨日熱があったけど学校へ行きました。
★(al)though 「…だけど」
(Al)though I had a fever yesterday, I went to school.
I went to school yesterday, (al)though I had a fever.
昨日熱があったけど、学校へ行きました。
but については、Unit 1 を参考にしてください。
(2) even though「…だけど」
2. I was satisfied even though I failed the test.
その試験に落ちたけれど、私は満足でした。
比較
even though は though の強調表現です。
(3) even if「たとえ…だとしても」
3. You have another chance even if you fail this time.
今回失敗したとしても、次のチャンスがありますよ。
比較
even though は実際に起こったことを表しますが、even if は仮定を表します。
補足
このような意味のことを文法用語で「譲歩を表す」といいますが、分かりにくいため、この用語は使いませんでした。
こちら↓も参考にしてください。
because と (al)though
but と (al)though
のそれぞれの違いを正確に理解しましょう。
問題
英語で言いましょう。
1. 熱があったけれど、私は昨日学校へ行きました。
2. その試験に落ちたけれど、私は満足でした。
3. 今回失敗したとしても、次のチャンスがありますよ。
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こちら↓も参考にしてください。