今回は否定を表す文についてお伝えします。
否定を表す文には、次の種類があります。
Unit 1 完全否定
★「～ではない」と完全に否定する
使用する語句：
・ not
・ never
・ no
Unit 2 準否定
★「ほとんど～ない」と頻度や程度が少ないことを表す
使用する語句：
・ hardly /scarcely / seldom / rarely
・ few / little
Unit 3 部分否定と全否定
★「すべてが[いつも、両方とも]～というわけではない」と一部分を否定する部分否定
使用する語句：
・ not ＋ all / every / both / always / necessarily / competely など
★「まったく[両方とも]～ではない」と全体を否定する全否定
使用する語句：
・ none / nobody / no ～ / nothing / neither / not ～ any[either]
Unit 4 二重否定
★否定語を２つ使うことで「肯定」の意味になる
使用する語句：
・ no ～ not
・ never … without ～
・ not unusual
Unit 5 否定の構文
・ not を使った構文
・ no を使った構文
・ 否定語を使わない構文
Unit 5 では否定の構文についてお伝えします。慣用表現なのでそのまま覚えてしまいましょう。
例文で確認しましょう。
(1) not を使った構文
1. It will not be long before …「もうすぐ…するだろう」
It will not be long before his dream comes true.
もうすぐ彼の夢がかなうでしょう。
2. not … until ～「～して初めて…する、～するまで…しない」
He did not go abroad until he was 60.
彼は６０歳になって初めて海外へ行きました。
（６０歳になるまで海外へ行きませんでした。）
★not until ～を強調する強調構文で使われることも多い
=It was not until he was 60 that he went abroad.
★until の後に名詞が続くこともあります
3. cannot … too 「どんなに…してもし過ぎることはない」
You cannot be too careful about your health.
どんなに健康に注意しても、し過ぎることはありません。
★too の後に形容詞[副詞]が続きます
(2) no を使った構文
4. no longer 「もはや～ない」
It is no longer unusual to see foreigners in this town.
この町で外国人を見かけるのはもはや珍しいことではありません。
5. by no means 「決して～ない」
His performance is not terrible but by no means good.
彼の業績はひどいわけではないけれど、決して良いとは言えません。
(3) 否定語を使わない構文
6. Who knows what will happen tomorrow?
=No one knows what will happen tomorrow.
明日何が起こるか誰も知りません。
（明日何が起こるか誰が知っていますか？）
★修辞疑問文で否定の気持ちを表します
こちら↓も参考にしてください。
7. anything but ～ 「決して～でない」
He did not look anything but happy.
彼は決して幸せそうには見えませんでした。
★この but は「～以外の」という意味で、後ろに形容詞[名詞]が続きます
8. far from ～ 「決して～でない、～どころではない」
Her condition was far from perfect.
彼女の状態は決して完璧ではありませんでした。
★from の後には形容詞[名詞]が続きます
9. the last ＋名詞＋関係詞節[to 不定詞] 「決して…しない人だ」
She is the last person who would say such a thing.
彼女は決してそんなことは言いません。
（彼女はそんなことを言う最後の人です。）
10. fail to … 「…できない、…しない」
They failed to meet the deadline.
彼らは締め切りを守ることができませんでした。
★to の後には動詞の原形が続きます
こちら↓も参考にしてください。
11. too ～ to … 「あまりに～なので…できない」
She is too selfish to look after other people.
彼女はあまりにわがままなので、他の人の面倒をみることができません。
★too の後には形容詞[副詞]が、to の後には動詞の原形が続きます
こちら↓も参考にしてください。
12. in vain 「結局～できない、無駄に～する」
I tried in vain to change his mind.
= I tried to change his mind, but in vain.
私は彼の考えを変えようとしましたが、無駄でした。
13. be free of[from]～ 「～がない」
Delivery is free of[from] charge.
配送費は無料です。
★of[from] の後には名詞が続きます
14. have yet to … 「まだ…していない」
We have yet to achieve the goal.
私達はまだその目標を達成していません。
★to の後には動詞の原形が続きます
15. beyond ～ 「～できない」
The beauty of the scenery is beyond description[words].
その景色の美しさは言葉には表せません。
★この beyond は「可能性・能力が～を超えた」という意味で、後には名詞が続きます
その他の表現
beyond belief 信じられないほどの
beyond understanding 理解できない
beyond doubt 疑いもなく、明らかに
beyond help 救いようがないほどに
beyond hope 見込みがなく
beyond one's control ～にはどうすることもできない
beyond repair 修理できないほどに
など
問題
英語で言いましょう。
1. もうすぐ彼の夢がかなうでしょう。
2. 彼は６０歳になって初めて海外へ行きました。
3. どんなに健康に注意しても、し過ぎることはありません。
4. この町で外国人を見かけるのはもはや珍しいことではありません。
5. 彼の業績はひどいわけではないけれど、決して良いとは言えません。
6. 明日何が起こるか誰も知りません。
7. 彼は決して幸せそうには見えませんでした。
8. 彼女の状態は決して完璧ではありませんでした。
9. 彼女は決してそんなことは言いません。
10. 彼らは締め切りを守ることができませんでした。
11. 彼女はあまりにわがままなので、他の人の面倒をみることができません。
12. 私は彼の考えを変えようとしましたが、無駄でした。
13. 配送費は無料です。
14. 私達はまだその目標を達成していません。
15. その景色の美しさは言葉には表せません。
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こちら↓も参考にしてください。
