今回も前置詞についてお伝えします。
前置詞は名詞の前に置かれ、「前置詞＋名詞」でひと固まりです。
動詞や形容詞と共に使われることもあります。
今回は of についてお伝えします。
原則的に of は「～の」という意味で、「部分・所属」を表します。
そこから派生して、他の意味を表すこともあります。
「部分・所属」
1. Legs of the chair are broken.
その椅子の脚は壊れています。
比較
通常、ものの部分や所属を表すときには、1. のように所有格ではなく of を使います。
通常、人の部分や所属を表すときには、of ではなく所有格を使います。
cf) Her right leg was broken.
彼女の右足は骨折していました。
2. We reached the top of the mountain at ten.
私たちは１０時に山頂に着きました。
3. The cap of the bottle was off.
そのビンの蓋は開いていました。
比較
ビンの蓋は、「ビンの一部」なので 3. のように of を使います。
ビンに貼られているラベルは、元々ビンの一部ではなく、後から貼られたので「接触」を表す on を使います。
cf) Look at the label on the bottle.
そのビンのラベルを見てください。
「材料」
4. This bag is made of leather.
このカバンは革製です。
比較
「材料」は「部分(直接的で近い関係)」を表す of を使い be made of で表します。
「原料」は「起点(間接的で距離がある関係）」を表すfrom を使い be made from で表します。
cf) Chocolate is made from cacao beans.
チョコレートはカカオ豆から作られます。
「同格」
of は部分や所属ではなく、 「～という」という意味で使われることもあります。
5. He visited the city of Florence.
彼はフィレンツェ市を訪れました。
「関連」
of は「関連」を表すこともあります。
多くの場合、動詞と一緒に熟語として使われます。
6. hear of ～ ～について聞く
I heard of his promotion to sales manager.
私は彼が営業部長に昇進したと聞きました。
（私は彼の営業部長への昇進について聞きました。）
7. speak of ～ ～について話す（about より堅い表現）
He spoke of his mother.
彼は彼のお母さんについて話しました。
8. speak well of ～ ～を褒める
speak ill of ～ ～の悪口をいう
She always speaks well of you.
彼女はいつもあなたのことを褒めています。
9. inform A of B A(人)にBのことを知らせる
He informed me of his safe arrival.
彼は私に無事に着いたことを知らせました。
10. remind A of B A(人)にBのことを思い出させる
The song reminded me of the old days.
その歌を聞いて昔を思い出しました。
（その歌が私に昔を思い出させました。）
問題
英語で言ってみましょう。
1. その椅子の脚は壊れています。
彼女の右足は骨折していました。
2. 私たちは１０時に山頂に着きました。
3. そのビンの蓋は開いていました。
そのビンのラベルを見てください。
4. このカバンは革製です。
チョコレートはカカオ豆から作られます。
5. 彼はフィレンツェ市を訪れました。
6. 私は彼が営業部長に昇進したと聞きました。
（私は彼の営業部長への昇進について聞きました。）
7. 彼は彼のお母さんについて話しました。
8. 彼女はいつもあなたのことを褒めています。
9. 彼は私に無事に着いたことを知らせました。
10. その歌を聞いて昔を思い出しました。
（その歌が私に昔を思い出させました。）
of の「～の」以外の意味も覚えておきましょう。
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