今回は過去完了形 (had+過去分詞) の「大過去」の用法についてお伝えします。
過去完了形の説明の前に、現在形、過去形、未来形、現在進行形、過去進行形、未来進行形、現在完了形、現在完了進行形について簡単に確認しておきましょう。
なお、時制を考えるときには、その動詞が状態動詞か動作動詞かに注目しましょう。
状態動詞と動作動詞については、こちら↓を参考にしてください。
現在形
状態動詞:
現在を中心にした持続的な状態や性質
動作動詞:
現在を中心にした習慣や反復的動作
など
過去形
状態動詞:
過去のある一定期間の状態
動作動詞:
1.過去に~したという一度だけの動作や出来事
2.過去の習慣や反復的動作
未来形
状態動詞:
未来のある一定期間の状態
動作動詞:
未来に起こる動作や出来事
現在進行形
主に動作動詞:
今まさに行われている動作
など
過去進行形:
主に動作動詞:
過去のある時点に行われていた動作
など
未来進行形
主に動作動詞:
未来のある時点に進行中であるはずの動作
など
現在完了形
過去の出来事や事柄などが現在に何らかの影響を与えている動作や状態
次の3つの用法に分けられます。
★状態動詞か動作動詞かにも注目しましょう。
1.継続 「今までずっと~だ」
主に状態動詞
一部の動作動詞
2.経験 「今までに~したことがある」
主に動作動詞
一部の状態動詞
3.完了・結果「今~したところだ」
動作動詞
現在完了進行形
動作動詞
過去に始めた動作の継続
今後もその動作が続くことを暗示
今回は、「過去完了形の大過去」の用法についてお伝えします。
ここ大事!
「過去に起こった2つの出来事」の前後関係を表す際、後に起こった出来事を過去(進行)形で、先に起こった出来事を過去完了形で表します。この過去完了形の用法を「大過去」といいます。
ただし、起こった順番に述べる場合は、通常両方とも過去形で表します。
例)I bought a nice watch but I lost it.
私は素敵な時計を買いましたが、(それを)失くしました。
また、after / before などのように「時の前後関係を明確に示すことができる接続詞」と一緒に使うときは、両方とも過去形を使うこともできます。
一時的な出来事を表すため、大過去には主に動作動詞が使われます。
1. 動作動詞
1. I noticed that my grandmother had prepared lunch for me.
私は、祖母が私のために昼食を用意してくれたことに気づきました。
気づいたのは過去 ( noticed )
用意してくれたのは気づく前なので、大過去( had prepared )
2. Did you know that they had got married in Hawaii?
あなたは、彼らがハワイで結婚したことを知っていましたか。
知っていたのは過去 ( did / know )
結婚したのは知っていた時点よりも前なので、大過去 ( had got )
3. I (had) finished my homework before I went out.
私は外出する前に宿題を終えました。
外出したのは過去 ( went )
宿題を終えたのはその前なので大過去 ( had finished )
ただし、before という接続詞で前後関係が明確なので過去形も可。
問題
英語でいいましょう。
1. 私は、祖母が私のために昼食を用意してくれたことに気づきました。
2. あなたは、彼らがハワイで結婚したことを知っていましたか。
3. 私は外出する前に宿題を終えました。
前の記事はこちら↓
次の記事はこちら↓
こちら↓も参考にしてください。