接続詞には「等位接続詞」と「従位接続詞」の2種類があります。
今回は「…するといけないので」という意味を表す従位接続詞についてお伝えします。
まず従位接続詞について簡単に説明します。
従位接続詞は「主節」と「従属節」を結びます。
「節」とは、S+Vを含む2語以上の固まりです。
ここ大事!
主節と従属節は対等な関係ではありません。
主節はそれだけで意味を成しますが、従属節だけでは意味を成しません。
例)子供の頃は(従属節)、毎日外で遊んでいました(主節)。
従属節には役割によって名詞節、形容詞節、副詞節があります。
今回は「…するといけないので」という意味を表す従位接続詞 についてお伝えします。
(1) in case …「…するといけないので」
1. Take an umbrella with you in case it rains.
雨が降るといけないので、傘を持っていきなさい。
注意
この意味では、原則的に in case 節は文頭に置かれることはありません。
ここ大事
時や条件を表す副詞節の中では、未来におこることでも未来形ではなく現在形または現在完了形を用います。
× Take an umbrella with you in case it will rain.
詳しくはこちら↓を参考にしてください。
補足
in case には if と同様に「もし…ならば」という意味もあります。
例)In case you have any questions, please ask me.
もし質問がございましたら、私にお尋ねください。
(2) for fear (that) …「…するといけないので」
2. I wrote down all the details for fear (that) I would forget them.
忘れるといけないので、私は一部始終を書き留めました。
* detail: (名) 詳細、細部
ここ大事
in case 節内では、通常 should、might、will、would などの助動詞を使います。
2. は 「過去における未来」なので will ではなく would が使われています。
that は省略可能です。
補足
for fear of は前置詞句で、後ろに名詞相当語句を伴います。
例) He could not sleep for fear of a nightmare.
彼は悪夢をみるのが怖くて眠れませんでした。
比較
in case も for fear (that) も「…するといけないので」という意味ですが、以下のような違いがあります。
① in case は「…する場合に備えて」
② for fear (that) は「…しないように」
fear は「恐れ」という意味です。
未来に起こるかもしれないことに対する恐れや心配を表すときに使います。
問題
英語で言いましょう。
1. 雨が降るといけないので、傘を持っていきなさい。
2. 忘れるといけないので、私は一部始終を書き留めました。
日本語の意味を覚えるだけではなく、どのような状況で使うのかを覚えるようにしましょう。
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